垣渕洋一

東京アルコール医療総合センター・センター長。成増厚生病院副院長。医学博士。筑波大学大学院修了後、2003年より成増厚生病院附属の東京アルコール医療総合センターにて精神科医として勤務。アルコール依存症の回復には行動変容が重要だという信念のもと、最新の知見を応用した治療を行い多くの回復者を送り出している。臨床のかたわら、学会や執筆、地域精神保健、産業精神保健でも活躍中。
お酒が好きな人は、自分の中でいろいろな理屈をつけて、なんとかして飲む理由を見つけようとします。もしあなたが「『酒は百薬の長』って言うくらいだから、少し飲むのは体にいいはずだ」と思っているなら、それはただちに見直した方がいい考え方の一つです…
普段の行動が制限されると、どうしてもストレスがたまり、身体と心は無意識のうちに“他の何か”で発散させようとします。その対象が害の少ないものであればいいのですが、簡単に手に入る「お酒」に向かってしまう人もいます。知らずのうちに深みにハマってし…
人類とアルコールは古代エジプト時代からの長いおつき合い。お酒を飲むと「気分がよくなる」などの短期的なメリットはあるものの、最近はこうした考え方や飲み方が逆転するような動きも見られ、アルコールをとりまく世界は急速に変わろうとしています。そし…
外でお酒を飲む機会は減っていますが、「かえって家でたくさん飲んでしまう…」という方が多くいるようです。「自分は大丈夫」と思っていても、いつの間にか耐性ができて“アルコール依存症”になってしまうケースは多いもの。アルコール依存症の専門医として多…