池田宗讓

1947年、栃木県生まれ。大正大学大学院博士課程修了。大正大学図書館長を経て、同大学仏教学部教授。現在は大正大学名誉教授、天台宗辞典編纂室副室長。著書に『二諦と三諦をめぐる梁代の仏教思想』(山喜房佛書林)、共著に『伝教大師の生涯と教え』(宗教法人天台宗発行)など。論文に「『諸法無行経』〈文殊師利本縁〉の思想―菩薩を支える「一相」の理趣―」「『世諦の中に第一義諦有りや不や』発問の周囲(1)・(2)」「鳩摩羅什における多様な〈相〉の使用について」などがある。

“エリート”を降りた最澄のことば「一隅を照らす」の真意とは?

2021年は、「伝教大師」こと最澄が亡くなられて1200年という節目の年です。二十歳のとき「具足戒(ぐそくかい)」を受けて将来を嘱望されていたものの、仏教界のエリートコースをみずから外れ、比叡山で修行を重ねた大師。法華経の教えを基盤として天台宗を…