「休日の寝だめ」は意味がなかった!? 知らないと残念な健康習慣

多くの人が体にいいと思って、日々行っている健康習慣。しかし、なかにはまったく意味がなかったり、逆に悪影響を及ぼしたりするものも多くあります。知らずに自分がやってしまっていないか、チェックしてみましょう。

[休日は「寝だめ」で疲れをとる]→睡眠負債は“一括返済”できない!

働いている人の場合、平日は仕事で忙しく、十分な睡眠をとれない場合もあるだろう。そこで、休日は「寝だめ」をして疲れをとろうと、朝寝坊している人は多そうだ。

もちろん、普段よりも少し長めに寝るのはかまわない。しかし、寝不足を一気に解消しようと、昼近くまで寝ていては大変なことになる。体内時計が狂って、体のリズムが変わり、夜に眠れなくなったり、朝起きづらくなってしまう。

休日の寝だめは逆効果。体内時計が狂って、週明けから体が一層しんどくなるのは間違いない。休日は長く寝ても、普段よりもせいぜい2時間、できれば1時間プラスする程度にしておくのが賢明だ。

少々寝足りないと思っても、あまり遅くならないうちに起きることが大切だ。その後、日中にまだ眠ければ、昼寝をして疲れをとればいい。とにかく、朝はいったん目覚めるようにして、体内時計をあまり狂わせないようにしなければいけない。

もちろん、何よりもよい方法は、こうした休日のプチ寝だめではなく、平日の睡眠時間を少し増やすことだ。いつもの夜の過ごし方を見直して、ほんのちょっとだけでも早く寝るように心がけるようにしたい。

最近の研究により、「睡眠負債」と呼ばれる日々の睡眠不足の積み重ねが、がんや心臓病といった重大な病気と関連することがわかってきた。睡眠が健康に与える影響は、想像以上に大きいことを理解しておこう。

[太るから間食はしない]→適度な間食をとると、逆に太りにくくなる!

また、太りたくないから、おやつは絶対に食べないという人もいるだろう。この考え方はもっともだと思える。しかし、間食をすると、本当に太ってしまうのだろうか。もし、そうでないとしたら、おやつ好きの人は、とても残念な我慢をしていたことになる。

衝撃的な事実かもしれないが、じつは間食をまったくしない生活よりも、適度に間食をするほうが太りにくい。1日の食べる回数と摂取エネルギーを調べた研究では、間食を2回以上とる人は、ゼロの人と比べて、食べる量が少なくてやせている、という驚きの結果が出た。

間食をとっていないと、空腹の状態で次の食事をすることになる。このため、つい普段よりも多めの〝どか食い〞をしがちなのだ。

さらに、食間が空くと、次に食べたときに血糖値が急激に上がり、これにともなってインスリンが大量に分泌する。この結果、血液中の糖分がより脂肪細胞にとり込まれやすくなってしまう。

こうした体のメカニズムから、適度な間食をとるほうが、じつは太りにくい生活習慣というわけだ。

ただし、間食をとることによって、1日の摂取カロリーが増えてしまえば、肥満防止効果はもちろん得られない。おやつを食べる場合、その分、食事でとるカロリーを減らすのが鉄則だ。

おやつがOKとはいっても、脂肪や糖質の多いものは避けるべき。ポテトチップスをはじめとするスナック菓子や、油で揚げるドーナツなどを食べると、1日のカロリー総量が増えてしまいがちだ。

適度な間食におすすめなのは、アーモンドやピスタチオといったナッツ類。栄養価が高く、腹もちがいいのもおやつに適している。ヨーグルトやチーズなどの乳製品も、たんぱく質やカルシウムなどの栄養が豊富なので、軽いおやつにぴったりだ。

[腹筋でおなかをスリムにしたい!]→狙い撃ちで脂肪を落とすことは不可能!

腹が出てきたから腹筋運動をする、二の腕がたるんできたのでダンベルで筋トレをする。このように、気になる部分の脂肪を減らそうとして、そこだけ集中的に鍛えようとするケースはよく見られる。こうした努力は報われるのだろうか。

確かに、腹筋運動をすれば腹筋が強くなり、ダンベルを上げ下げすれば腕の筋肉が太くなる。筋肉はピンポイントで鍛え、強化することが可能だ。しかし、残念ながら、筋トレで日々鍛えても、落としたい部分の脂肪を狙ってなくすことはできない。

脂肪を燃やすのに重要な働きをする成長ホルモンは、血液中に分泌されて全身を巡る。その指令によって、体中にある脂肪細胞が分解され、遊離脂肪酸が排出されて燃やされ、体を動かすためのエネルギーとなる。

こうした体のメカニズムから、体全体にある余分な脂肪は、均等に燃やされて減っていく。つまり、全身が同じようなバランスでやせていくのだ。これは食事制限をしても、運動に精を出しても変わらない。

しかも、多くの人がカン違いをしているようだが、腹筋運動や腕立て伏せ、器具を使った筋トレなどに励んで、いくら汗をかいても、それで直接的に脂肪を落としてやせられるわけではない。

無酸素運動はキツい運動なので、相当なエネルギーを使うような気がするかもしれない。しかし、ウォーキングやジョギング、あるいはスポーツのような有酸素運動と比べると、消費エネルギーはずっと少ないのだ。

とはいえ、筋肉をつけると基礎代謝が上がる。その結果、何もしなくても、エネルギーをより多く消費するようになって、少しずつやせていく。また、筋肉がつくことで体が締まり、やせたように見える効果はある。

ただし、繰り返すが、ある特定の部分だけ脂肪が減るということはない。たとえ1日100回の腹筋運動をしても、それだけでは腹がへこむわけではないのだ。 

 

 

PROFILE
ホームライフ取材班

「暮らしをもっと楽しく! もっと便利に! 」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団。取材の対象は、料理、そうじ、片づけ、防犯など多岐にわたる。その取材力、情報網の広さには定評があり、インターネットではわからない、独自に集めたテクニックや話題を発信し続けている。