誰にも指摘されないまま9割の人が読み間違えている日本語

「顔を汚す」は「かおをよごす・・・」、「名を汚す」を「なをけがす・・・」。このように、まぎらわしいのに間違えて使うと恥をかいてしまう言葉はたくさんあります。まずは、知らずのうちに日本語の「読み間違い」をしていないか、チェックしてみましょう。

読み間違いが多い言葉

以下の言葉について、あなたは正しく読むことができるでしょうか?
(それぞれの単語をクリックすると、読みと解説が表示されます)

一段落
読み
×ひと・・だんらく→○いち・・だんらく
解説
昔から「いちだんらく」と読み、NHKなどの放送局は、この読み方を採用している。なお、「一段階」は「いちだんかい」、「一区切り」は「ひとくぎり」と読む。
逃す
読み
×がす→○がす
解説
意外と間違って読んでいる人が多い基本動詞。「逃す」は「にがす」ではなく、「のがす」と読む。「にがす」と読むのは「逃がす」のほう。「逃(にが)した魚は大きい」という成句は、「逃(のが)した」ではなく、「逃(に)がした」なので注意。
出生率
読み
しゅっせい・・りつ→○しゅっしょう・・・りつ
解説
放送局は、「出生」を「しゅっしょう」と読み、出生率、出生届、出生地などは、すべて「しゅっしょう」と読んでいる。ただし、「しゅっせい」と読んでも間違いとはいえない。
あり得る
読み
×ありる→○あり
解説
「得る」は、現代語では「える」と読むのが一般的。ただし、「あり得る」だけは、「ありうる」が伝統的な読み方とされ、放送局でもこちらを採用している。ただし、否定形は「ありえない」で「え」が正解になる。
借入金
読み
×しゃくにゅうきん→○かりいれきん
解説
「しゃくにゅう」という熟語は、辞書に載っていないことも多いし、ワープロソフトで「借入」と変換されないこともある。「しゃく」と音読するのは「借金」や「借用金」。
秋田犬
読み
△あきたけん・・→○あきたいぬ・・
解説
国の天然記念物としての読み方は「あきたいぬ」。ただし、「あきたけん」も広く使われ、許容されている。なお、放送局では、柴犬は「しばいぬ」、土佐犬は「とさいぬ」。紀州犬、甲斐犬、カラフト犬、北海道犬、日本犬は「けん」と読む。
二・二六事件
読み
×にいてん・・にいろくじけん→○にいにいろくじけん
解説
昭和初期のクーデター事件。「・」は〝発音〟しない。「五・一五事件」も同様。書くときは漢数字で書き、固有名詞であるため、横書きの場合でも2・26事件、5・15事件と洋数字で書かない。一郎を1郎と書かないようなもの。
法の下の平等
読み
×した→○もと
解説
誰しも法的に差別されないという近代法制度の大原則。この「下」は「もと」と読む。なお「足下」も、訓読みするときは「あしもと」。
上下両院
読み
×じょう→○じょう
解説
上院(じょういん)と下院(かいん)を略した語なので、「じょう・か」と読む。「上下」を「じょうか」と読むごく珍しいケース。
天上天下唯我独尊
読み
てんじょうてんが・・・ゆいがどくそん→○てんじょうてんげ・・・ゆいがどくそん
解説
お釈迦様が生まれたときに唱えたとされる言葉。語中の「天下」は伝統的に「てんげ」と読む。
血肉となる
読み
×ちにく・・・となる→○けつにく・・・・となる
解説
経験や知識が身につき、役立つようになること。「血となり肉となる」という慣用句につられ、「ちにく」と読まないように。「血肉化する」も「けつにくかする」と読む。
盛り土
読み
○一般的には「もりつち」、建築土木の専門用語としては「もりど」
解説
築地市場の豊洲移転問題で有名になった言葉。「土盛り」も一般には「つちもり」、専門用語では「どもり」と読む。また、「土留め工事」(土砂崩れを防ぐ工事)は「どどめ工事」。
鼻白む
読み
×はなじむ→○はなじ
解説
興ざめするさま。「白む」は「空が白む」など、単独では「しらむ」と読むが、「鼻白む」は「はなじろむ」と読む。
河川敷
読み
△かせんき→○かせん
解説
河原の「敷地」のことであり、本来は「かせんしき」と濁らずに読む。法律用語(河川法)としても、清音で読む。「じき」と読む人が増え、「かせんじき」も間違いとはいえなくなっているが。
各々
読み
×かくかく→○おのおの
解説
各自、めいめいにという意。『忠臣蔵』で、大石内蔵之助が浅野家臣一同に呼びかけるときは「各々方(おのおのがた)」。なお、「かくかくしかじか」(具体的内容を省略するときに使う語)という言葉があるが、こちらは漢字では「斯斯然然」と書く。
乳離れ
読み
×ちち・・ばなれ→○ばなれ
解説
乳児が成長して乳を飲まなくなること、または一人前の大人になること。あるアンケートで誤読している人の比率ナンバーワンに輝いた。
鹿毛
読み
×しか・・げ→○
解説
馬の毛色のひとつで、全体に褐色が目立つもの。黒鹿毛、青鹿毛、鹿子餅(かのこもち)、鹿子斑(かのこまだら)、鹿子絞りは、すべて「か」と読む。
腹鼓を打つ
読み
×はらづつ・・み→○はらつづ・・
解説
「舌鼓」は「したづつみ」ではなく、「したつづみ」が正しいことは、多くの本で紹介されたことで、かなり知られてきている。「腹鼓」も同様で、「はらつづみ」と読むのが正しい。
(珍事が)出来する
読み
×しゅつらい→○しゅったい
解説
事件などが起きる、あるいはできあがるという意。出版業界では、増刷本ができあがることを「重版出来(しゅったい)」という。新人編集者は、これを一度は「重版でき」と読んでからかわれるのが、業界の“あるある”。
黙し難い
読み
×もしがたい→○もしがたい
解説
漢字にかなり詳しい人でも、「黙する」という言葉があるため、誤読しやすい言葉。「もだしがたい」の意味は、単に黙らないことではなく、「無視できない」「放っておくことができない」。
PROFILE
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