一瞬の選択が命を守る! 台風・集中豪雨で生き残れるのはどっち?

近年、甚大な被害をもたらしている台風や集中豪雨。天気予報を見ていると数日後、大型台風が襲ってくる、あるいは集中豪雨の発生する可能性が高まってきた……。そのときついやってしまいがちな失敗にはどんなものがあるでしょう。とっさに正しい判断ができるよう、あらかじめシミュレーションしておきましょう!

運転中、水没してしまったら脱出できるのはどっち?

2019年に日本を襲った台風19号では、犠牲者の半数が車に乗っているときに被害にあいました。車が水没するという、最悪の状況から脱出できる方法は、「窓」と「ドア」どっちでしょう?(クリックすると正解がわかります)

落ち着いてドアを空けながら脱出する
正解
胸や首あたりまで浸水したら、ドアを蹴り開けて脱出する。脱出用ハンマーがない場合、窓ガラスを割るのは困難
車が深く冠水した部分にはまった場合、急いで脱出しないと命が危ない。ですが、水深がドアの下端よりも上になると、水圧でドアは開きにくくなります。あわてて窓を空けて逃げようとしても、電気系統がトラブルを起こすと、パワーウインドウは効きません。 脱出用のハンマーがあれば、サイドの窓ガラスを割って脱出することができます。しかし、備えがない場合は、いくら窓ガラスを叩いても割ることは極めて難しいです。 閉じ込められたまま、車内にどんどん水が入ってくる……。絶望的な状況のようですが、あきらめてはいけません。水が胸から首の高さになったら、ドアにかかる水圧が小さくなって、足でドアを蹴り開けて脱出できます。もちろん、こうした事態に陥らないように、冠水した道路を避けることが何よりです
何か固いもので窓ガラスを割って脱出する
✖不正解

台風の進路がややそれたら…台風の備えで正しいのはどっち?

まるで台風が自分の住む地域を狙っているかのように、真っすぐ向かってくる。しかし、ようやく進路が変わって、どうやら直撃は免れそうだ。こういった場合、大した被害はないと安心して大丈夫?

台風に直撃されないので、安心する
✖不正解
風がどちら側にそれるかで備えを考える
正解
直撃はしなくても右側なら一層の台風対策が必要
台風が日本を目指しているとき、進路がとても気になるでしょう。予想図を見て、直撃されるかも……と心配していたところ、ようやく進路がずれた場合、これでひと安心と思うかもしれません。しかし、まだ気を抜くには早い。自分が住んでいる地域が、台風の進路の右(東)側になるのか、左(西)側になるのかで危険度はずいぶん変わってきます。風も雨もより激しくなるのは、進路の右側です。 台風は中心の「目」の周りで、必ず反時計回りに回っています。このため、進路の右側では、台風が作り出す激しい風に、台風自体を移動させる風がプラスされ、左側よりも勢力が強くなるのです。 直撃こそ免れそうでも、進路の右側に当たるのなら、決して安心せず、万全の台風対策を取るようにしましょう。

停電に備えて、冷蔵庫の氷の保冷材はどうする?

台風の襲来が予想される場合、停電になるかもしれない、と考えておこう。そこで、台風が来る直前、暑さをしのぐための対策として、冷蔵庫で氷を多めに作り、保冷材も新たに冷やしておく。こうしておけば安心できる?

氷や凍った保冷剤は新たに作らないようにする
正解
台風が来る直前は、氷や凍った保冷剤は作らない。氷を作るときには負担がかかり、庫内の温度は上昇する
暑いなか、停電になって冷房が利かなくなると、体調を崩してしまいかねない。そこで、台風が来る直前に、氷や凍った保冷剤をたくさん作っておく。正しい対処の仕方だと思うかもしれないが、冷蔵庫の性能に反するのでやってはいけない。 氷を作ったり、保冷剤を凍らせたりする場合、じつは冷蔵庫の中の温度は上昇する。その状態のときに停電が起こると、食品が傷みやすくなってしまう。良かれと思ってやることが、かえって事態を悪化させるのです。 台風による停電対策として、氷をたくさん作っておきたい場合、まだ台風が相当遠くにいて、来週までに時間がかかるうちに余裕を持って用意するようにしよう。これは計画停電のときも同じで、直前になってから負担を書けないのが得策です。
停電に備えて、氷や凍った保冷剤を多く作っておく
✖不正解

ベランダの洗濯機の正しい台風対策はどっち?

築年数の長い集合住宅や1人暮らし用物件に多いのが、洗濯機をベランダに置くタイプ。こうした部屋に住んでいる場合、洗濯機にもしっかりした暴風対策が必要です。風が強くなる前に、やっておくべきことは何だろう。

風で飛ばされないように洗濯槽に水をいっぱい溜めておく
正解
水を溜めておき、その重みで飛ばされないようにする。ふたを固定するだけでは台風対策として全然足りない
ベランダに洗濯機を置いていると、洗濯ものを干すのが簡単で、水漏れでトラブルになることも少ない。こうした一方。台風が来ると強風にさらされてしまうデメリットがある。部屋に持ち込むことができればいとばんいいが、なかなかそういうわけにもいきません。そこで、ふたが強風で飛ばされないように、ガムテープや針金などで本体に固定しましょう。同じく、ホースやコードも暴れないように処理しておくことが大切です。 しかし、これだけでは足りません。最も危険なのは、猛烈な風によって、洗濯機自体が飛ばされてしまうことです。ただ壊れるだけではなく、周囲の家や人に直撃したら大変な事態になります。対策として、台風前には洗濯機の中に水をいっぱい入れておきましょう。こうしておけば、水の重みで洗濯機は飛ばされず、倒れることもありません。
風で飛ばされないようにふたやホースをしっかり固定しておく
✖不正解

車を強風から守れる「車カバー」はどっち?

自家用車を大事にしている人は、台風の襲来が予想されたら、車体を保護するための車カバーをかけておくことも少なくない。まだ持っていない場合、どういった購入の仕方をすればいいのでしょうか?

値段をチェックし、安い車カバーを購入してかけておく
✖不正解
値段では決めず、裏をチェックして購入してかけておく
正解
裏起毛のある厚手の車カバーをかけておく。薄い車カバーをかけておくと、強風でこすれてボディが傷つく
自家用車を持っていて、屋外の月極駐車場を利用している、あるいは自宅のカーポートに停めている場合、台風の進路が特に気になるものです。暴風によって木の枝や瓦、空き缶などが勢い良く飛んできて当たったら、ボディが傷ついてしまう。 飛来物から車を保護するには、車カバーをかけておくのが効果的。まだ持っていない場合は、カー用品ショップで購入することになります。 このときに、商品の値段をチェックして安いものを選ぶ、という買い方をしてはいけません。安くて薄い車カバーをかけていたら、台風の強風で激しくこすられて、かえってボディに細かい傷がつくことがあるからです。 台風に備えるための車カバーは、裏起毛のある厚手のタイプ。これなら、強風でこすられても傷はつかないので安心です。

 

PROFILE
ホームライフ取材班【編】

「暮らしをもっと楽しく!もっと便利に!」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団。取材の対象は、料理、そうじ、片づけ、防犯など多岐にわたる。その取材力、情報網の広さには定評があり、インターネットではわからない、独自に集めたテクニックや話題を発信し続けている。