パソコン仕事でこのショートカットを使ってない人は1年で30時間損している

ショートカットを一度使うことで短縮できる時間はわずか1、2秒にすぎないかもしれない。しかし、覚えるのが面倒だからと“力ワザ”で仕事をしていると、ムダが積み重なって年間では膨大な時間を失っていることになる。よく使うものから身につけていこう。

暗記して絶対損しない!ショートカットキー

キーボード操作だけでデータをコピーして貼り付けたり、段落全体を選択したりする人を見ると、「パソコン、上手だね……」なんて思うかもしれない。でも、これらはパソコンの上級者だからできるのではなく、その気になれば誰にでもできる操作なのだ。

コピーや貼り付け、切り取り、削除など、特定の動作を実行させるキーの組み合わせをショートカットキーという。例えば、テキストのコピーは、まず、コピーするテキストを選択して、[Ctrl]キーを押しながら、[C]キーを押す。そして、貼り付ける位置をクリックし、[Ctrl]キーを押しながら[V]キーを押す。これだけの操作で、簡単にすばやくテキストをコピーできる。

指先になじむくらいまで繰り返しやってみてほしい。適切にキーを押せば、失敗することもない。気がつくと、メニューやボタンを使ってコピペをすることがまどろっこしく思えてくるだろう。
まずは、次の基本のショートカットキーを実践してみよう。

選択

①[Ctrl]+[A]→すべてを選択

[Ctrl]キーを押しながら[A]キーを押すと、テキストや画像など、ファイル上にあるすべてのものを選択できる。

②単語の上でダブルクリック→単語を選択

文中の単語の上でダブルクリックすると、その単語を選択できる。

③段落の上でトリプルクリック→段落を選択

段落の上でトリプルクリック(3回連続ですばやくクリックすること)すると、その段落を選択できる。

コピー/貼り付け/切り取り/元に戻す

①[Ctrl]+[C]→コピーする

テキストや画像を選択し、[Ctrl]キーを押しながら[C]キーを押すと、選択したテキストや画像をコピーできる。なお、ここでいうコピーとは、選択したテキストなどを一時的にクリップボード(コピーを記憶させる領域)に記憶させることをいい、複製を作成するには、コピーを貼り付ける必要がある。

②[Ctrl]+[V]→貼り付ける

[Ctrl]キーを押しながら[V]キーを押すと、コピーまたは切り取ったテキストや画像などを貼り付けることができる。

③[Ctrl]+[X]→切り取る

テキストや画像を選択し、[Ctrl]キーを押しながら[X]キーを押すと、切り取る(選択したテキストや画像を削除し、クリップボードに保存させておくこと)ことができる。[Ctrl]+[X]でテキストや画像を切り取った後、[Ctrl]+[V]を押して貼り付けると、選択したテキストや画像を移動させることができる。

④[Ctrl]+[Z]→元に戻す

削除したテキストや画像を元に戻したり、テキストの修正を元の状態に戻したりしたい場合は、[Ctrl]キーを押しながら[Z]キーを押してみよう。[Z]キーを押すたびに、ひとつ前の状態に戻すことができる。

画面の切り替え

①[Alt]+[Tab]→表示中の画面を切り替える

複数のアプリの画面を開いている場合に、[Alt]キーを押しながら[Tab]キーを押すと、現在開かれている画面が一覧で表示され、[Tab]キーを押す回数で表示させる画面を選択できる。

②[Ctrl]+[Tab]→ウェブブラウザのタブを切り替える

EdgeやChromeなどのウェブブラウザで複数のウェブページを開いている場合に、[Ctrl]キーを押しながら[Tab]キーを押すと、開かれているタブ(ウェブページが表示されている画面)が切り替わり、[Tab]キーを押した回数分、表示するタブを左から順番に移動できる。


「Fキー」は時短機能の宝庫

キーボードの最上部に並んでいる[F1]から[F12]までのキーを「ファンクションキー」という。これもショートカットと同様、使いこなせば強い武器になる。

ある程度パソコンの操作に慣れていてもファンクションキーに触ることには慎重な人もいるが、覚えておくと便利な機能がまとめられているのでぜひ覚えてほしい。

[F1]キー→ヘルプ画面の表示

アプリの表示中に[F1]キーを押すと、そのアプリのヘルプ画面を表示できる。なお、デスクトップ画面を表示しているときに[F1]キーを押すと、ウェブブラウザのEdgeが起動し、「Windows10でヘルプを表示する方法」をキーワードにした検索結果が表示される。
これは、Windows10にはヘルプ画面が用意されておらず、コルタナ(Windows10の検索機能)を使ってわからないことを検索するスタイルに切り替わったためだ。

[F2]キー→ファイルやフォルダの名前を変更

ファイルのアイコンをクリックして選択し[F2]キーを押すと、ファイル名が編集できる状態になる。

[F5]キー→表示内容の更新

ウェブページの更新が実行される。わざわざ更新ボタンをクリックする手間が省けて便利だ。

[F6]キー→テキストをひらがなに変換

入力された文字列を選択し、[F6]キーを押すと、全角のアルファベットや数字に変換される。

[F7]キー→テキストを全角のカタカナに変換

入力された文字列を選択し、[F7]キーを押すと、全角のカタカナに変換される。変換が確定した漢字やひらがなでも、全角のカタカナに変換できる。なお、半角のアルファベットや数字の場合は、全角のアルファベットや数字に変換される。

[F8]キー→テキストを半角のカタカナに変換

入力された文字列を選択し、[F8]キーを押すと、半角のカタカナに変換される。変換が確定した漢字やひらがなでも、半角のカタカナに変換される。なお、全角のアルファベットや数字の場合は、半角のアルファベットや数字に変換される。

[F9]キー→テキストを全角のアルファベットに変換

入力された文字列を選択して[F9]キーを押すと、全角のアルファベットに変換される。漢字やひらがなを含むセンテンスは、すべて全角のアルファベットに変換されるが、漢字の単語や熟語のみを選択した場合は、全角カタカナに変換される。また、半角のアルファベットや数字の場合は、全角のアルファベットや数字に変換される。

[F10]キー→テキストを半角のアルファベットに変換

入力された文字列を選択し、[F10]キーを押すと、半角のアルファベットに変換される。漢字やひらがなを含むセンテンスは、すべて半角のアルファベットに変換されるが、漢字の単語や熟語のみを選択した場合は、半角カタカナに変換される。なお、全角のアルファベットや数字の場合は、半角のアルファベットや数字に変換される。

[Fn]キー+ファンクションキーの組み合わせ

パソコンやキーボードの機種によっては、左下あたりにある[Ctrl]キーの右側に[Fn]キーが搭載されているものがある。ノートパソコンなどの小型のキーボードでは、多くのキーを配置できないため、ファンクションキーに機能を割り当てている。
[Fn]キーは、ファンクションキーに割り当てられた機能を[Fn]キーと同時に押すことで実行できるようにしたものだ。例えば、音量を上げたいときは[Fn]キーを押しながら[F3]キーを、音量を下げたいときは[Fn]キーを押しながら[F4]キーを押せばいい。
多くの場合、ファンクションキーには、[Fn]キーを押しながら押すと実行できる機能をキーの上にイラストで表示されている。 

PROFILE
吉岡豊

パソコン書籍やアウトドア雑誌の出版社の経験を経て2010年に独立。これまでiPhoneやiPadからWindows、Macintosh、Office関連までと幅広いパソコン関連書籍100冊以上の執筆実績がある。