世論は「せろん」?「よろん」? 正しい読みはどっち20選

「世論」は「せろん」か「よろん」か、「気骨」は「きこつ」と「きぼね」でどう読み分けるか……。目にする機会が多いわりに、いざ読もうとすると意外と答えに窮する漢字、よくありませんか? “教養ある大人”でも答えに迷ってしまう漢字を20用意しました。ぜひ、チャレンジしてみてください!

正しい読み方はどっち?

以下の言葉について、あなたは正しく読むことができるでしょうか?
(それぞれの単語をクリックすると、読みと解説が表示されます)

世論――「せろん」or「よろん」
読み
よろん
解説
明治・大正時代は「輿論」と書いて「よろん」と読んだ。戦後、「輿」が当用漢字からはずれたため、「世論」と書くようになり、「せろん」と読む人が増えた。その後、再び、「世論」を「よろん」と読むようになり。今ではテレビのアナウンサーも「よろん」と読むようになっている。
お手数――「おてかず」or「おてすう」
読み
おてすう
解説
戦前までは「てかず」と読み、「お手数(てかず)をおかけしました」と礼を述べたもの。戦後、「おてすうをおかけしました」という人が増え、現在では「おてすう」が優勢。
早急――「さっきゅう」or「そうきゅう」
読み
さっきゅう(そうきゅう)
解説
本来は「さっきゅう」。ところが、近年の調査によると、「そうきゅう」と読む人が七割近くにのぼり、慣用読みとして定着したといえる情勢。
停留所――「ていりゅうしょ」or「ていりゅうじょ」
読み
ていりゅうしょ、ていりゅうじょ
解説
「停留所」の「所」は関西では「しょ」、東京では「じょ」と読むのが一般的。どちらが正しく、どちらが間違いというわけでもない。ただし、「事務所」「区役所」「裁判所」「刑務所」などは「しょ」と読み、「出張所」「紹介所」「試験所」などは「じょ」と読むのが一般的。
前半――「ぜんはん」or「ぜんぱん」
読み
ぜんはん
解説
昔から、「前半」は「ぜんはん」とも「ぜんぱん」とも読んだが、現在、テレビ局のアナウンサーは「ぜんはん」と読んでいる。「後半」を「こうはん」と読むことに合わせているとみられる。
二人組――「ふたりぐみ」or「ににんぐみ」
読み
ふたりぐみ、ににんぐみ
解説
これは、どちらでもOK。もとは「ににんぐみ」が一般的だったが、戦後「ふたりぐみ」という言い方が広まった。なお、テレビ局は今も「ににんぐみ」を正式な読み方としている。
博士――「はかせ」or「はくし」
読み
はくし(はかせ)
解説
これも、どちらでもいいのだが、大学の「学位規則」に基づく正式な称号としては「はくし」と読む。一般的には、「博士課程」を「はかせ課程」と読んでいるが、大学での正式な呼び方は「はくし課程」
大地震――「だいじしん」or「おおじしん」
読み
だいじしん(おおじしん)
解説
NHKなどのテレビ局のアナウンサーは「おおじしん」と読んでいる。ただし、「だいじしん」と読んでも間違いとはいえない。
開眼――「かいげん」or「かいがん」
読み
かいげん
解説
「かいげん」が正しい。「開眼」はもともと仏教用語で、仏道の真理を悟ること。そこから、芸道などで、神髄を知り、一段と高い域に達することを意味するようになった。
「”気骨”がある政治家」――「きこつ」or「きぼね」
読み
きこつ
解説
「きこつ」が正しい。信念に忠実で簡単に妥協しないこと。「きぼね」は気苦労。気遣いをあらわし、「気骨が折れる接待」など。
「役者が”上手”から現れる」――「じょうず」or「うわて」or「かみて」
読み
かみて
解説
「かみて」が正しい。舞台の観客席からみた右側のこと。「じょうず」は巧みなことをあらわし、「言葉上手」「上手の手から水が漏れる」。「うわて」は上手投げの上手。「相手が一枚、上手だ」などとも。
「家の”造作”」――「ぞうさく」or「ぞうさ」
読み
ぞうさく
解説
「ぞうさく」が正しい。「家の造作」など。「ぞうさ」は手間をあらわし、「造作がかかる」「造作もない」など。
「”名代”の品」――「みょうだい」or「なだい」
読み
なだい
解説
「なだい」が正しい。有名なこと。「みょうだい」は人の代理をつとめる人をあらわし、「親分の名代で」など。
「”入会”地」――「にゅうかい」or「いりあい」
読み
いりあい
解説
「いりあい」が正しい。山林資源などを共同利用すること。「入会権」なども。「にゅうかい」は会に入ること。「入会案内」など。
「”心中”を察する」――「しんじゅう」or「しんちゅう」
読み
しんちゅう
解説
「しんちゅう」が正しい。心の中のこと。「しんじゅう」は複数のものが自殺する。「一家心中」「無理心中」など。
「その道の”大家”」――「たいか」or「おおや」
読み
たいか
解説
「たいか」が正しい。そのジャンルで優れた人のこと。「おおや」は家主のこと。「アパートの大家」など。
「情勢の”変化”」――「へんか」or「へんげ」
読み
へんか
解説
「へんか」が正しい。変わることをあらわす。「へんげ」は形が変わって現れること。「七変化」「妖怪変化」など。
「”細目”にこだわる」――「さいもく」or「ほそめ」
読み
さいもく
解説
「さいもく」が正しい。細かい点のこと。「ほそめ」は細く開けた目のこと。「細目で見る」など。
「”末期”の水」――「まっき」or「まつご」
読み
まつご
解説
「まつご」が正しい。臨終のこと。「まっき」は物事の終わりの時期のこと。「縄文時代の末期」など。
「”人間”に暮らす」――「にんげん」or「じんかん」
読み
じんかん
解説
「「じんかん」が正しい。人と人の間。世間のこと。「にんげん」はヒトのこと。「人間五十年、下天のうちに~」など

 

 

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話題の達人倶楽部

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