「この人、育ちがいい!」と感じさせる大人の言葉の選び方20

同じことを同じように話していても、品がいい人と悪い人はすぐわかるもの。これは使っている言葉が違うからです。たったひと言の違いでも印象は大きく変わります。品のいい言葉選びができているかどうか、テストしてみてください。

言い換えられるかチェック!

以下の言葉を品よく言い換えられますか?
(それぞれの単語をクリックすると解説が表示されます)

くだもの
正解
水菓子
解説
「水菓子」とは、水気の多い菓子のことではなく、「くだもの」のこと。そもそも「菓子」の「菓」には「くだもの」という訓読みがあるくらいで、菓子の始まりはくだものだった。
静寂
正解
しじま
解説
「しじま」は静まりかえっていることで、「夜のしじま」などと使う。なお、「しじま」も漢字では「静寂」と書く。
様子
正解
たたずまい
解説
「たたずまい」は、人や物がそこにあるさま。ただし、単なる「様子」ではなく、それが醸し出す雰囲気まで伝える言葉。「落ちついたたたずまい」や「静謐なたたずまい」など。
結局は
正解
つまるところ
解説
「結局は」と同様、「つまるところ」に続くのはネガティブな言葉。「つまるところは力不足」「つまるところ、無理ということですね」などと使う。
意外に
正解
思いのほか
解説
「思いの外」は「案外」という意味。「思いの外、すんなり事が進みました」など。また、「思いがけず」や「思いもよらず」とも言い換えられる。
座る
正解
お掛けになる
解説
「座る」を敬語化するとき、「お座りになる」というと相手を犬扱いしているようで滑稽。「お掛けになる」を使うとこなれた敬語になる。
おいくら
正解
いかほど
解説
物の値段を尋ねるときは、「おいくらですか」と聞くよりも、「いかほどですか」と尋ねるほうが、品がよくなる。
知りません
正解
存じません
解説
「知りません」は、あらたまった場では使えない言葉。「知る」の謙譲語の「存じる」を使い、「寡聞にして存じません」などというと、大人の物言いになる。
何やかやと、あれこれと
正解
何くれとなく
解説
「何やかやと」や「あれこれと」は、「何くれとなく」に言い換えられる。「何くれとなく面倒をみる」など。
できるだけ
正解
できる限り
解説
たとえば、「できるだけのことはいたします」はミスマッチなうえ、無責任にも聞こえるフレーズ。「できる限りのことはいたします」というと、大人の言葉になる。また、「できるだけ」は、「精一杯」や「力の限り」にも言い換えられる。
なんとか
正解
かろうじて
解説
「かろうじて」(辛うじて)は、「辛くして」が音変化した言葉で、意味は、やっとのことで。「なんとか間に合う」は「かろうじて間に合う」としたほうが、大人っぽく聞こえる。
今さっき、ついさっき、たった今
正解
今しがた
解説
「今さっき」「ついさっき」や「たった今」は、「今しがた」に言い換えると、大人度が上がる。たとえば、「今さっき、帰られたところです」は、「今しがた、帰られたところです」というと、フレーズ全体がこなれた敬語になる。
すごく、超
正解
いたく
解説
何でも「すごく」と形容するのは、語彙力不足の見本。まして、「超」は大人相手の会話には使えない言葉。ともに、ときには「いたく」と言い換えたい。漢字では「甚く」と書いて、「甚だしい」という意味。「いたく感激する」「いたく悲しむ」など、〝感情関係〟で使うと、最もしっくりくる。
膝を崩して
正解
たいらに
解説
「お平らに」は、正座している足を崩して、楽に座るようにすすめる言葉。座敷で正座し、かしこまっている相手には、「どうぞ、お平らに」と声をかけるもの。
そのうえ
正解
あまつさえ
解説
「あまつさえ」は、漢字では「剰え」と書き、「そのうえに」という意味。実際には「さらに悪いことには」という意味で、悪いことが続けて起こるとき専用に使われている。「風が吹き荒れ、あまつさえ雨まで降りはじめた」のように。
最高
正解
何にもまして
解説
「何にもまして」は、ほかの何事よりも上、という意味。使うなら、「なんにもまして」ではなく、「なににもまして」と発音したい。「何にもまして、人命が大事だ」など。
いまいち
正解
今ひとつ
解説
「いまいち」は俗語的な言葉であり、少なくとも文章では「今ひとつ」を使いたい。「今ひとつ、納得できないのですが」など。
なにしろ
正解
何分にも
解説
たとえば、「なにしろ、急なことでございまして」というのは、いささかミスマッチ。「何分にも、急なことでございまして」と言い換えるとよい。「とにかく」や「なんといっても」も、「何分にも」に言い換えられる。
なまじっか
正解
なまじ
解説
「なまじっか」は、「なまじ」の口語的かつ俗語的な表現。「なまじ」のほうが、まだしも品がある。「なまじ、自信があるばかりに」など。
これっぽっち
正解
これきり、こればかり
解説
「ぽっち」は、「これ」などの指示代名詞について、少量であるという意味をつくる接尾語。俗語的かつ幼稚なので、「これきり」や「こればかり」に言い換えるとよい。また、「ぽっち」が数字につく場合には、「程度」に言い換えられる。「100円ぽっち」は「100円程度」という具合。 
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