なかなか伸びない子どもの成績…“感覚タイプ”の違いが原因だった!

勉強に悩む子ども

「いくら教えても全然成績が上がらない……」そんなとき、もしかしたらお子さんの感覚タイプには合わない方法でアプローチしているだけなのかもしれません。視覚、聴覚、身体感覚の三つのうち、どの感覚から得た情報に頭と心が反応しやすいかは人それぞれ。タイプによって、同じことを伝えるにも感じとり方が異なるのです。子どものタイプの見きわめ方、それに合った対応法について、教育専門家の小川大介先生に教えてもらいます。

“優位感覚”がわが子に最適な学習方法を教えてくれる 

人にはそれぞれ、得意な学習タイプがあります。子どもの学習について親御さんから相談されたとき、私は次のようなことも必ず聞くようにしています。

・お子さんはどんな遊びが好きですか?

・小さいときはどんな子でしたか?

・絵本は何が好きでしたか?

・どんなことをしているときに楽しそうな表情を見せますか?

なぜこんなことを聞くかというと、お子さんの感覚や意識が向かう傾向が見えてくるからです。人間には視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5つの感覚がありますが、これを視覚、聴覚、そして残りを身体感覚(触覚や嗅覚などの皮膚感覚)の三つにグループ分けします。

このうちのどの感覚から得た情報に頭と心が反応しやすいかは人それぞれに「クセ」があります。専門用語では「優位感覚」と呼びます。どの感覚をより多く使う傾向があるかというもので、その人の優位感覚が何かによって、同じことを伝えるにも感じとり方が異なるのです。

たとえば、目から入ってきた情報に反応しやすい「視覚優位タイプ」の人は、何かを記憶するときに映像で覚える傾向にあります。耳から入ってきた情報に反応しやすい「聴覚優位タイプ」の人は、言葉や音で記憶するのが得意。そして、触覚や嗅覚、皮膚感覚など身体感覚を通した情報に反応しやすい「身体感覚優位タイプ」の人は、見たり聞いたりするより、その場の雰囲気や感じ方を記憶する傾向にあります。

これはあくまでその人が持つクセであり、どのタイプが優れているかという話ではありません。また、一つの感覚だけを使うわけではなく、「どの感覚を多く使う傾向があるか」ということです。

この感覚タイプという知識があると何がいいのかというと、お子さんにとっての効果的な学習法を発見するヒントになるのです。お子さんのタイプを探る質問を用意したので、特に当てはまると思うものに印をつけてみてください。「V」(視覚優位)、「A」(聴覚優位)、「K」(体感覚優位)のうち、数が多いものがお子さんの学習タイプです。お子さんはどのタイプに近いでしょうか?

学習タイプ判定
次のような場面で、お子さんの様子はどれに近いですか?


質問1 文字を覚えるときにどうするのが覚えやすいですか?

ア 一点一画を意識しながらていねいに書く―A

イ なぐり書きでたくさん書く、大きく書く―K

ウ じっとながめてから書いてたしかめる―V

 

質問2 家族でお出かけしたときのことを思い出すとき、次のどれに近いですか?

ア 最初に、その日の気分がよみがえってくる―K

イ 最初に、行った場所の光景や途中で目にしたものが浮かんでくる―V

ウ 最初に、話したことやまわりから聞こえてきた音がよみがえってくる―A

 

質問3 初めて見る道具を渡されたら、どうしますか?

ア あれこれ向きをかえて観察する―V

イ 「これは何?」ということが気になって説明をほしがる―A

ウ とりあえず触ってみる―K

 

質問4 考え事をしているときに、気が散ってしまうのは次のどれですか?

ア まわりの雰囲気―K

イ 声や物音―A

ウ ふと見えたもの、目に入ったもの―V

 

質問5 文章を読むときの様子は、次のどれに近いですか?

ア 全体をざっと眺めてから読み始める―V

イ 一行ずつていねいに読み進めていく―A

ウ 体が少し揺れたり、リズムをとるようにしたりしながら読み進める―K


質問6 話を聞くときの様子は、次のどれに近いですか?

ア 話を最後まで聞ける方で、自分のこともよく話す―A

イ 最後までじっと聞くことはあまりなく、すぐに「わかった」という―V

ウ 大きくうなずいてみたり手遊びしたり、あまりじっとせずに聞く―K

 

質問7 がんばったとき、どんなほめられ方を喜びますか?

ア なにをどうがんばったのか、きちんと言葉で伝えてほめてもらう―A

イ ぎゅっと抱きしめられたり、頭をなでられたりしてほめてもらう―K

ウ 花マルやシールをもらえたり、ほめ言葉の手紙をもらったりしてほめてもらう―V 

 

質問8 テレビを見たり、文章を読んだりしたときに覚えているのは、次のどれに近いですか?

ア 話の内容をよく覚えている―A

イ 人々や情景をよく覚えている―V

ウ 行動や登場人物の感情をよく覚えている―K

 

質問9 親がいま何を考えていそうか探ってくるときは、次のどれに近いですか?

ア 顔色をうかがったり、ちらちらとこちらを観察したりしてくる―V

イ 雰囲気を探るようなしぐさを見せたり、ふと近づいたり(遠ざかったり)する―K

ウ こちらの話すことに聞き耳を立てたり、声の調子に反応したりする―A

 

質問10 怒ったときの様子は次のどれに近いですか?

ア 激しく言葉で怒りを表現する―A

イ 地団駄を踏んだり、こぶしを握りしめたり、ドアをぴしゃりと閉めたりする―K

ウ むすっとしてものをいわなくなる―V


質問11 次の遊びや楽しみの中では、どちらかというとどれが好きですか?

ア お絵かき、パズル、迷路―V

イ なぞなぞ、しりとりなどの言葉遊び、音楽―A

ウ 外遊び、ダンス、騒ぐこと―K

 

質問12 授業中の様子としては次のどれに近いですか?

ア 先生が板書するのをよく見ながら、手元のテキストを見る―V

イ 先生の説明をよく聞きながら、あわてて板書を写す―A

ウ もぞもぞしながらも授業を聞いている。問題が解けたときのリアクションが大きい―K

では、各タイプの特徴を説明しましょう。

 [V]視覚優位タイプの特徴

映像を思い浮かべながら話します。映像は言葉より情報量が多いため、多くのことを言葉で表現しようとして早口になる傾向があります。また、話が飛ぶこともよくあります。視線は上を向くことが多く、思い浮かべている映像を表すように手振りが多くなります。「見える」「イメージ」といった視覚に関する表現をよく使います。

ものを記憶するときは、絵にして覚える傾向があります。まわりの音に気持ちを乱されることは少ないタイプ。気持ちがあちこちに飛びやすいので、言葉で出される指示を覚えることは、どちらかというと苦手です。見かけを大事にし、外見に心を動かされやすいといえます。

[A]聴覚優位タイプの特徴

言葉を大切にして話します。そのため、論理立てて話すことが多いのが特徴。視線は横を向くことが多く、耳やあごに手をやることが多くなります。「聞こえる」「リズム」といった聴覚に関する表現をよく使います。

聞いて学習することが得意なため、言葉で伝えられたことをそのまま実行できます。取扱説明書やマニュアルで学ぶことが得意。声の調子や言葉に反応しやすいようです。

[K]身体感覚優位タイプの特徴

身体で感じながら話します。感性が豊かで、ゆっくり話すのが特徴です。視線は下を向くことが多く、また目を閉じて考える様子もよく見られます。感覚を表現するような身振りや手振りが多くなります。「感じる」「雰囲気」といった身体感覚に関する表現をよく使います。

具体的な感触やふれあいに反応しやすく、ボディタッチをともなうコミュニケーションが多くなります。実際に行動したり、身体を動かしたりしながら覚えると習得が早まります。感触や感じ方に興味を持ち、一つのことをじっくり味わうのが好きです。早口でたくさん話されると情報の処理がついていけなくなり、気持ちが離れてしまうことがあります。


どのタイプが学習に優れているということはありません。どのタイプも伸びます。ただ、大手進学塾のような集団クラスで授業を行う場合、視覚的なアプローチで教えるのが好きな先生と、聴覚的なアプローチで教えるのが好きな先生に分かれます。

子どもは大人以上に身体感覚をよく使います。そのうえで、多くの子が「視覚+身体感覚」「聴覚+身体感覚」、もしくは「全力で身体感覚」の3パターンのいずれかに分かれます。ところが、集団クラスでは一人の先生が複数の子どもに一斉に教えなければならないので、黒板に図を描いて教える視覚アプローチか、詳しく説明して理解させる聴覚アプローチで授業が進みます。

すると、自分の腑に落ちることを大事にする身体感覚優位タイプの子は、授業をずっと聞いているのが苦痛に感じたり、ただ見ているだけでは頭に入ってこなかったりして、授業中の理解が上手く進まないということになりがちです。

でも身体感覚優位タイプの子は、感覚にうったえる勉強だと「あっ! なるほど!!」とわかったときの理解の深さは大きい。がっちり理解したことについては、応用問題も苦にしないという面を持っています。

つまり、その子に伝わる教え方をしてあげればものすごく伸びるし、ものすごく勉強をするようになるわけです。

[タイプ別]子どもが食いつく勉強法

日ごろから本をあまり読まない子で、文章を読むのも苦手という子に対してはどのように対処できるでしょうか。私なら、まず「好きなことは何かな?」と聞いてみて、昆虫が好き、レゴブロックが好き、ゲームが好きなど、本人の興味をつかみます。

国語の教科書や推薦図書を読まなければいけないわけではありません。興味に合った文章を選んであげて、文字表現に慣れることを優先させればいいのです。

昆虫好きの子には虫に関する物語や読み物から入り、生き物全般に関する文章に広げていく。虫の生息環境の話題から、地球儀を回して気候や文化の違いを述べた文章に触れてみるなど、興味の広げ方は自在です。

聴覚タイプのお子さんは、こうした知識を積み上げていく学びを好む傾向にあります。

視覚タイプのお子さんでいうと、たとえばブロックが好きな子。パーツで自分なりの世界をつくり上げることにおもしろさを感じているでしょうし、手を動かして実感できるところにも反応しているでしょう。とすれば、物語を読む際には場面を簡単に絵にしてあげる、または話の展開を4コママンガのようにして見せてあげると、食いつき方が変わります。

また、マニュアルなどの論理がはっきりしている説明文とも相性がいいはずですから、段落同士のつながりがわかりやすいように、色を使って大事なところを囲んであげる、キーワードを矢印でつないで図にしてあげる、といった工夫が向いています。

「ゲームばかりして!」としかりたくなったとき、ちょっと立ち止まってお子さんがどんなゲームが好きなのかあらためて観察してください。身体感覚タイプの子は、格闘ゲームやシューティングゲームのように「反応」重視のゲームが好きなことが多いのですが、こういう子はテンポのいい学習を好みます。

理科や社会では一問一答形式でクイズのように問題を出してあげる、計算練習ではタイムトライアル形式や親子で競争するといった工夫がいいですね。文章を読むときも、最初の2、3段落を読んだところで後ろを隠して「はい、このあとどんな話になっていくでしょう?」とクイズを出してから続きを読ませてあげる、という遊びもできます。

お子さんが好きなものに注目して、「この子はなぜこれを好むのだろう?」「どういったところが好きなんだろう?」と、子どもの立場で感じ方、頭の使い方を想像します。そして、その感じ方や頭の使い方に合わせた工夫をしていけばいいのです。

タイプによって国語の物語文の感じ方はさまざま

「何回教えても理解できない」という言われ方をする子がいます。その理由として考えられるのは、学んでいることを理解するために必要な、前段階の知識を習えていないこと。

そこはクリアしているのになかなか理解ができない場合は、その子の感覚タイプに合わないやり方で教え込まれていることが考えられます。

よく「優れた先生は手を替え品を替え教えてくれる」という言い方をします。私は受験科目でいうと国語を教えることが多かったのですが、たとえば国語の物語文で主人公の心情を考えさせるとき、手を替え品を替えて教えるとこうなります。

芥川龍之介の『トロッコ』という小説を例に考えてみましょう。この小説は、主人公の良平が8歳のときに体験した出来事と、26歳になってその体験を思い出す場面という構成になっています。8歳の良平は、村外れにある工事現場のトロッコに乗ってみたいと、トロッコ押しを手伝うという名目で、二人の作業員と一緒にトロッコで遠くまで行く機会を得ます。ところが、途中で「もう帰んな」といわれ、夜道をたった一人で帰らなければならなくなる。そのときの良平の心情を聞かれたとき、良平の状況がイマイチわからない、どういう展開でこうなってしまったのかわからない場合、絵コンテのように場面を絵に描いて把握させながら内容を教えていく方法があります。視覚的アプローチですね。

それがすっと入らない場合は、まず誰が出てきたか人物確認をし、「それぞれどういう人だったっけ?」と人物関係図を整理したうえで、「最初にどこにいたんだっけ?」「次はどうしたんだっけ?」と言葉で問いかけをしながら進めていく方法もあります。これは聴覚的アプローチです。

それでもその場面がすっと入ってこない、そもそも読む気がわいてこないという子の場合、この物語と近い、その子にとってありそうな出来事を引き合いに出してみます。

たとえば良平が薄ら寒い海が広がっている夜道を一人で帰るという絶望的なシーンで、「そんなのさっさと帰ればいいじゃん」という子がいます。そういう体験をしたことがないから、良平が今おかれている状況の不安や焦りがまったく理解できないのですね。
そこで、「たとえばさぁ〜、自分が小さいころ、お母さんと大きなショッピングモールに買い物に来たときに、お母さんとはぐれちゃって、迷子になって人がぜんぜんいない地下に一人ぼっちになっちゃったら、どんな気持ちになる?」「そりゃあ、ヤバイでしょ! ああ、そういう感じかー!」とすっと理解できるようになることもあります。こうした方法が身体感覚的アプローチです。

これが「手を替え品を替える教え方」です。しかし、大手進学塾では、こんなことをいちいちやってくれません。個別指導塾や家庭教師でも、そこまでていねいに教えてくれる先生はごくわずか。そもそも「優位感覚」自体を知らない人も多いのが現状です。

ですから、そこは先生だけに期待するのではなく、誰よりも近くにいる親御さんがお子さんのタイプを把握し、それに応じたアプローチで勉強を手伝ってあげてください。

なお、この優位感覚は、お子さんの成長とともにその傾向が変化していきます。幼少期は身の回りの体験を通して感覚が刺激されるので、身体感覚が優位に出ることが多いですが、子どもの成長とともに行動半径が広がり、読書や人との接触で見聞きする世界が広がっていくと、よく使う感覚のバランスも変わっていくのです。成長に応じた変化に気づいてあげられると、さらに勉強が手伝いやすくなります。

算数で図を書くのが苦手な子には

一般に、算数が得意な子は視覚感覚をよく使うようです。視覚優位タイプの子は算数の文章題を図式化し、それをもとに考えを進めていくことが得意です。一方、聴覚優位タイプの子の場合、図にすること自体のハードルが高くなりがちです。女の子は算数が苦手だといわれることが多い理由の一つは、相対的に女の子は聴覚タイプの学びをする傾向が強いからです。「きっちりやる」よう育てられてきたためでしょう。一つひとつ確認しながら、理解を深めていく勉強スタイルなので、図で大づかみをするという視覚を使った勉強スタイルがしっくりこないのです。

しかし、受験算数は図を描いて解かせるタイプの問題が多いので、図にするスキルなしに解こうとするといずれ壁にぶつかります。であれば、早い段階からその作法を教えてあげることをおすすめします。

聴覚優位タイプの子は言葉で習得するのが得意ですから、まずは問題を一緒に読んで、たとえば速さの問題だったら、「今、ここに誰がいるんだっけ?」「Aちゃんが何をしたんだっけ?」「Bちゃんは何をしたんだっけ?」とそれぞれの行動を言葉で確認し、そのうえで「それを図で表したらどうなると思う?」と問いかけます。もしわからなかったら図を描いて見せて、「同じように描いてごらん」といってあげると描けるようになります。できないのではなく、「描き方」がわかっていないだけです。

理解能力の問題ではなく、単に今までそういう感覚をあまり使ってこなかっただけの話。やり方を見せてあげれば、どういうふうにやればいいのかが理解でき、それをくり返しやることで身についていきます。

そういう事情を塾の先生にわかってもらえずに、「図を描いて解くのがどうも難しいようですね。算数のセンスの問題かな」などといわれてしまう子がたくさんいます。

「算数が苦手」と決めつけてしまうと、お子さん自身も「私は算数が苦手なんだ……」と苦手意識を持つようになって、ますます苦労する。これは本当にかわいそうです。

人にはそれぞれ生まれ持った優位感覚があり、それに合わせてアプローチをすると伸びていくことを、子どもの成長にかかわる大人たちはぜひ知っておきたいですね。

各タイプの子へのかかわり方

[V]視覚優位タイプの場合

接し方のコツ

○速いテンポで話す ○図やグラフを使う ○見せて話す ○きれいな場所で話す ○結論を先にいう ○全体像を先に伝える

勉強のコツ

・「図」や「表」を用いて情報整理の工夫を行いながら指導する。

・本人に絵や図を描かせてみたり、情報をマインドマップにまとめさせたりして理解度確認をする。・全体像を感覚的に把握した気になりやすいので、細部を言葉で確認したり文に書かせてみたりする。

ほめ方としかり方

「○がそろっていてすごい」「見やすい字で最後まで書けたね」「勉強している様子がかっこよかったよ」などと、イメージがわく言葉でほめるようにしましょう。しかる必要があるときは、「ノートの途中から字が急に乱雑になってるよ。最後まできちっとやりとげてほしいな」と、何に対してしかっているのかが本人に見えるように工夫してください。

[A]聴覚優位タイプの場合

接し方のコツ

○論理的に説明する ○データや数字を使う ○言葉をていねいに、正確に使う ○静かな場所で話す ○相手の言葉を繰り返していう(おうむ返し)

勉強のコツ

・一つひとつの言葉をはっきりと、内容ごとに区切って伝えるようにする。

・マニュアル理解時には音読を促す。指導内容をボイスレコーダーに吹き込んで聞かせる。

・関心が細部に偏って全体像を見失いがちなので、図や目次を使って全体と細部を関係づける。

ほめ方としかり方

単に「すごい」「えらい」「がんばったね」で片づけず、「何を」がんばったと感じているのか、「なぜ」ほめているのかが本人に伝わるように、言葉を選びましょう。「眠かったはずなのに最後まで終わらせようとしてたね。決めたことをやれるって本当にすごい。えらい」といった具合です。しかるときは、過剰な言葉をけっして使わないようにしてください。言葉に敏感なぶん、否定的な言葉に傷つきやすい傾向があります。なぜしてほしくないのか、なぜ実行しなくてはいけないのか、理由をしっかり説明して「あなたなら理解できるし行動できるよね」という思いを込めて伝えます。

[K]身体感覚優位タイプの場合

接し方のコツ

○感情的な表現を使う ○体験してもらう ○触れてもらう ○ゆっくりしたテンポで話す ○開放的な場所、安心感のある場所で話す ○共感から入る

勉強のコツ

・暗記させるときには、身振り手振りを交えて実演させたり、大きく口を開けて復唱させたりする。

・散歩しながら、または立ったままで勉強する。

・複数の情報をまとめて伝えてしまうことを避け、腑に落ちた様子を確認してから次を伝える。

・感覚でものごとをとらえがちなので、「数字」「用語」「回数」などは再チェックを行う。

ほめ方としかり方

ほめるときは大げさに、身振り手振りを交えます。言葉でほめるより、こちらがうれしい表情を浮かべ、気持ちを込めて「がんばったね」「すごいよ」と伝えてあげてください。しかるときも、「ダメなものはダメ」とビシッとしかります。くどくどしつこくいい続けるのはNGで、しかったらすぐに立て直しの行動に移らせて、できたところですぐにほめてあげるのがいいでしょう。

 

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PROFILE
小川大介

教育専門家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として活躍後、中学受験専門のプロ個別指導塾SS-1を設立。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。同時期に中学受験情報局「かしこい塾の使い方」の創設にも参画し、情報発信を開始。受験学習はもとより、幼児期からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があり、各メディアで活躍中。そのノウハウは自らの子育てにも活かされ、一人息子は中学受験で灘、開成、筑駒すべてに合格。『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)など著書多数。

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