ストレートな表現は、時として人間関係にヒビを入れかねません。ネガティブなことを角が立たないように伝えられてこそ大人というもの。13の例を挙げるので、ぜひ使いこなしてください。
言い換えられるかチェック!
以下の言葉を印象のいい言葉に言い換えられますか?
(それぞれの単語をクリックすると解説が表示されます)
みっともない、醜い
- 正解
- 見苦しい
- 解説
- 「みっともない態度」や「みっともない真似」は、「見苦しい態度」や「見苦しい真似」と言い換えたほうが、大人度が高くなる。「醜い」も「見苦しい」に言い換えたほうがいい。
仲が悪い
- 正解
- 確執、反目、不和
- 解説
- 「仲が悪い」を大人語に言い換えると、「確執がある」「反目している」「不和な状態にある」などと表現できる。
まずい
- 正解
- 食べ慣れない
- 解説
- 「まずい」というと、作り手の責任だが、「食べ慣れない」といえば、「おいしくない」と感じるのは自分側の感覚の問題になり、角が立たない。
安物
- 正解
- お値打ち品、掘り出し物
- 解説
- 「安物」というと、値段が安い分、品質やグレードも低いという意味が含まれる。それを「お値打ち品」や「掘り出し物」に言い換えると、値段のわりにはよい商品という意味になる。
間違い、誤り、ミス
- 正解
- 行き違い
- 解説
- 「間違い」「誤り」「ミス」といった言葉を使うと、相手の責任を追及するニュアンスが生じるもの。「行き違い」を選ぶと、原因はコミュニケーションのミスであり、相手を責めるニュアンスを薄められる。たとえば、「今回の失敗の原因は」は「今回の行き違いの原因は」と言い換える。
知らない
- 正解
- 不案内
- 解説
- 「不案内」は、よく知らないという意味。「このあたりは不案内なものですから」など。
ダメ
- 正解
- 不適当
- 解説
- 相手の意見やアイデアを全面否定すると、敵に回しかねない。「ダメ!」といいたいところでも、「不適当と思えるのですが」くらいにとどめるのが大人の物言い。「不都合」や「不向き」と言い換えられるケースもある。
無能
- 正解
- 非力
- 解説
- 「無能」は、能力が低く、役に立たないことであり、人に対して使うのはむろんのこと、自分に関して使うにも否定の意味合いが強すぎる。自嘲する場合も、「無能を思い知らされる」ではなく、「非力を思い知らされる」というのが普通。
せわしない
- 正解
- 慌ただしい
- 解説
- ともに、用事が多く、落ちつかないさまを表す形容詞だが、「毎日せわしなく過ごしております」というよりは、「毎日慌ただしく過ごしております」といったほうが、多少は品がよくなる。
面倒くさい
- 正解
- わずらわしい
- 解説
- 「わずらわしい」(煩わしい)は、悩まされることが多く、気が重いさま。「面倒くさい」は、おおむねこの言葉に言い換えられる。熟語の「煩雑」に言い換えられる場合もある。
中途半端
- 正解
- 不徹底
- 解説
- たとえば、「指示が中途半端でした」というのは、謝罪の言葉としては格調が低い。「指示が不徹底でした」と言い換えれば、謝罪の言葉として多少は重々しく聞こえる。
怪しい
- 正解
- 不可解
- 解説
- 怪しい」を使うと、信用がおけないと批判することになる。そこで、たとえば「怪しい点が多い」は、「不可解な点が多い」と言い換えて婉曲に表現したい。
野暮ったい
- 正解
- 無粋
- 解説
- 相手に使うにしても自分に使うにしても、「野暮ったい」よりは「無粋」といったほうが、大人度は高い。「無粋な話ですな」「無粋ですみません」など。「無風流」や「無骨」に言い換えられる場合もある。
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