ノートとペンだけでOK! 自己肯定感を上げるもっとも簡単な方法

自己肯定感を上げる

あなたは自分の存在価値や能力などをありのままに認めることができますか? 日本人は自分を尊ぶ「自己肯定感」が低い傾向にあるといわれています。でも、ノートとペンさえあれば大丈夫! 誰もが自己肯定感を上げることができ、仕事や人間関係もうまく回り出します。その方法を、自己尊重プラクティス協会理事の手塚千砂子さんに聞きました。

自己肯定感を上げる「ほめ日記」とは

「ほめ日記」を知っていますか?

用意するのはノートとペンだけ。そうして1日を振り返って、その日あった「いいところ」「ほめてあげたいところ」を探して、自分をほめる。

このような「ほめ日記」を続けていると、自分にOKを出せるようになり、自分を好きになっていきます。すると、家族や友人、仕事仲間など、自分の周囲の人にも優しくできるようになり、人間関係もスムーズにいくようになります。

自分をほめているうちに、仕事や子育て、恋愛、結婚生活など、すべてがうまくまわり出す好循環が生まれるのです。

さらに、「ほめ日記」を書いていると、こんな効果も味わえます。

口グセとか、思いグセというのは、誰にでもあると思いますが、あなたの口グセ、思いグセは何でしょうか。

ほめ日記」を書いている私のブログの読者が、「『幸せだなぁ〜』が口グセになりました」と自身のブログに書いていました。とてもステキなことです。なぜなら、「幸せだ、幸せだ」と言っていると、泉のようにますます心に幸せ感が湧いてくるからです。

「幸せ〜。うれしい。楽しい。すばらしい。ステキ。いいね。ありがたい」などと「ほめ日記」に書いていると、〝いい波動の言葉〟がポンポン出てくるようになります。小さなことでも幸せを感じ、言葉に出し、うれしいと喜ぶようにしていると、いつの間にかプラス言葉の口グセになって、言葉どおりのことが増えてきます。

もう1つ、大事な「ほめ日記」効果があります。それは「人として強く生きる力」を持てることです。

少々のことに挫くじけない強さや、困難に立ち向かう強さを身につけることは、幸せな人生を生きるために必要なことです。地震などの天災や、新型コロナウイルスの感染拡大というような災難に、私たちはいつ遭遇するか予測できません。どんなときにも、冷静な判断と適切な行動によって、自分や家族を守る力を持ちたいものですね。

「ほめ日記」は、この強さも身につけることができるのです。

「ほめ日記」はただの日記ではありません

私が「ほめ日記」をすすめると、

「日記なら毎日書いています。でも、日記をつけていても何も変わりません」

と言う人が少なからずいらっしゃいます。

毎日欠かさず日記をつけているのは、すばらしいことだと思います。でもそこに書いているのは、グチや反省が中心ではないでしょうか。これは自分の毎日にダメ出しをする「ダメ日記」で、ある意味「ほめ日記」とは真逆のものです。

自分を成長させ、人生を好転させるには、「反省」よりも「ほめる」という方法のほうが効果的なのです。

なぜ、それほど効果が上がるのか。

それは、「ほめ日記」によって人生の土台となる意識である「自己肯定感(自己尊重感)」がしっかり表面化し、それにともなって閉じ込められていた肯定的な意識や潜在能力が引き出されるからです。そのうえ、さらに引き出された肯定意識のエネルギーが、よりよいものを外から引き寄せるという、ウチとソトのダブルの効果が生まれるからです。

大地が慈雨を求めるように、命は賛美を求めています。「ほめ日記」は、そんなあなたの命を賛美し、尊重し、〝命に喜びを与える生き方〟の習慣を身につける最良のメソッドです。

どうほめたらいいかわからないときは

他者と比べて、いいとか悪いとかで判断するのではなく、自分で「いいなあ〜」と思えるところがあれば、思いつくままに何でも書き出して、ほめ言葉を末尾につけてみてください。「当たり前」と思えるようなささいなことの中から、ほめる点、認められる点を探すことが、効果を上げるポイントです。

その日のことでなくてもOKです。自分の長所、よさ、能力、体力などもほめましょう。

自分をいろいろな角度から観察するために、次の「10のほめポイント」に目を向けてみてください。

①内面(性格や心の動きなど)をほめる

 例:部下に、いつもだったら怒鳴っていたところをガマンできた私はエライ!

②行動や働きをほめる

 例:毎朝早起きして子どものお弁当をつくっているなんて、立派だよ。

③感覚や感性をほめる

 例:映画を観て泣いたり笑ったりできる私って、感情が豊かなのね。

④発想、考え方をほめる

 例:僕を必要としてくれる会社が必ずあると信じて就活している僕。頼もしい!

⑤努力のプロセスをほめる(結果が出ていなくてもOK)

 例:「ほめ日記」を根気よく続けているね。すごい、すごい! そのうち未知の自分を発見できるよ。

⑥過去の自分をほめる

 例:ここまで進めてきたプロジェクト、いろいろあったけどよくやってきた。たいしたもんだ!

⑦やらなかったことでプラスのことをほめる

 例:今日は、甘いものを食べすぎなかった。エライ!

⑧身体の働きをほめる

 例:今日も私の心臓、10万回の拍動。優秀だね。ありがとう。

⑨見た目(容姿)をほめる

 例:この頃、お肌がツヤツヤしていて、きれいだね。

⑩プラスの変化、内的気づき、自己発見をほめる

 例:妻をほめられるようになったのは、すごい変化だ! 優しくなっているね。

「ほめ日記」の最大のポイントは、「言葉」です。

頭の中で考えているだけでは何も変わりません。自分の思い方を変えるためにプラスイメージの「言葉」を書いて、あなたの脳や心に届けてください。その繰り返しによって、脳の中で自分を肯定的に思う回路(ほめ回路)がしっかりつくられてくるのです。

 

PROFILE
手塚千砂子

一般社団法人自己尊重プラクティス協会代表理事、セルフエスティーム・コーチ&カウンセラー。自己肯定感、自己尊重感を育てるためのトレーナーとして、各地の自治体や団体、サークルなどで、セミナー、講演などを行う。何千回ものワークショップと長年の研究を経て、効率的に自己肯定感を育てるためのプログラムを開発。その1つである「ほめ日記」は10万人が実践し、仕事力のアップや人間関係の改善、ストレス解消など、多くの人が効果を実感している。

自分もまわりも好きになる「ほめ日記」

自分もまわりも好きになる「ほめ日記」

  • 作者:手塚 千砂子
  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)