サバにはさまざまな調理法があり栄養豊富ですが、「しめサバ」は酢との相乗効果でさらに栄養価が向上しており、もはや「スーパーフード」! さらに、血流効果を高める食材と組み合わせることで実現した「最強のサバ薬膳レシピ」、ぜひつくってみてください。
サバと酢のダブルパワーで健康効果アップ!
手軽にサバの栄養を取り入れるために、もっと使いこなしていただきたいのが「しめサバ」。
加熱 していないので、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)が流出することなく、栄養たっぷり。しめサバ作りに欠かせない酢には内臓脂肪を減らしたり、血中脂質を低下させる作用や高血圧抑制・低下作用もあります。サバと酢、ダブルのパワーを得ることができるのです。 おつまみのイメージが高いしめサバですが、多彩なアレンジが可能です。
かつてわたしは、しめサバ製造が盛んな青森県八戸市「武輪水産」の武輪俊彦社長に「しめ サバは生ハムのイメージで使えます」とお伺いしたことがありました。確かに、ベビーリーフなどのサラダにのせたり、チーズやアボカドと組み合わせれば、ワインのお供にもぴったりのオードブルになります。さまざまな料理で「しめサバ薬膳」を実践してみましょう。
今回は手軽にできる「しめサバ薬膳」のレシピを2つご紹介します。
- しめサバ(薄切り)
- 1枚
- タマネギ(薄切り)
- 1/2個
- 白ワイン
- 大さじ1
- レモン(スライス)
- 1枚
- 塩
- 適量
- こしょう
- 適量
- マスタード
- 適量
作り方
1. 耐熱皿にタマネギを入れてその上にしめサバを並べ、レモンをのせてラップをかけてワインをふり、電子レンジで3分加熱する。
2. 1に塩、こしょうをふり、マスタードを添える。
- しめサバ(5mm角に切る)
- 1枚
- 塩らっきょう(みじん切り)
- 6粒
- タマネギ(みじん切り)
- 大さじ1
- ゆで卵(粗みじん切り)
- 1個
- ケッパー(みじん切り)
- 6粒
- ヨーグルト
- 大さじ2
- 粒マスタード
- 大さじ1
- 塩
- 適量
- バゲット
- 適量
作り方
1. ボウルにすべての材料を入れてよく混ぜ、塩で味をととのえる。
2. バゲットとともに食べる。
薬膳アテンダント。食文化ジャーナリスト。サバの魅力を発信する「全日本さば連合会」の広報担当「サバジェンヌ」と しても活動。立教大学卒業後、出版社を経て国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)に入学し、国際中医 薬膳師資格取得。薬膳で自身の体調の改善、美肌効果、 ダイエット効果を実感し、ふだんの暮らしの中で手軽に取り入れられる薬膳の提案や、漢方の知恵をいかしたアドバイスを、執筆、セミナーなどを通しておこなっている。『「ゆる薬膳。」はじめたらするっと5kgヤセました!』(小社刊)、『サバが好き!』(山と渓谷社)など著書多数あり。

- 作者:池田 陽子
- 発売日: 2019/03/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)