思いもよらず自分の本音が出てくる「中指ビンゴ」ゲーム

「頭ではわかっているつもりなんだけれど、どうも納得できない」。このような経験をしたことがある人も多いと思います。じつは,わたしたちの本心を知るには頭で考えるよりも「中指」に聞くほうが早いということがあるのだそうです。一体どういうことなのか、本心の探り方を心の専門家に聞きました。

ごはん選びで本音がわかる! 中指ビンゴ

「思いもよらないところに〝実際の本音〟が隠れている」ということを体験してみる方法があります。

たとえば「お昼に何食べたい?」というとき、「自分が本当に食べたいものは何?」と頭で考えるよりも、生理反応を見て、本心を探ることができるんです。

方法は簡単で、片方の手をブラブラと振り、指の反応を見る。これだけです。

やり方

①手首の柔軟体操をするように、手首の力を抜いて、手のひらをブラブラと振ります。

このとき、手の指も一緒に脱力して動きます。そして、手をブラブラと振りながら、自分で自分に質問していきます。

②片方の手をブラブラと振りながら「昼ごはんは食べたほうがいいの?」と、自分に問いかけてみます。

ここで中指が反応したら「ビンゴ」です。「昼ごはんは食べたほうがいい」というのが〝実際の本音〟ということになります(反応例は、指がしびれる、つっぱる、固まる、ピクッと曲がるなど)。

もし反応がなければ、質問を変えて「昼ごはんは食べないほうがいいの?」と否定形で聞いてみます。そこで中指が反応したら「ビンゴ」で、「昼ごはんは食べないほうがいいんだ!」となります(その場合はここで終了)。

③片方の手を振り続けながら「コンビニ? 弁当屋さん? 定食屋さん? その他?」と、自分に質問してみます。

ここで中指が反応したお店が、「ビンゴ」です。

④片方の手を振り続けながら、お店でメニュー(または棚にある商品)を見ます。

たとえば「コンビニ」で中指の反応があった場合は、コンビニに行って、片方の手を振り続けながら、棚にあるさまざまな商品を見ます。

唐揚げ弁当、ハンバーグ弁当、幕の内弁当、スパゲッティ、焼きそば、カップラーメン、おにぎり、サンドイッチ、調理パン、菓子パンなど……。それぞれに注目しながら、中指の反応を確かめます。

中指が反応したメニューが「ビンゴ」です。自分が本当に食べたいもの、ということになります。

ちなみに私は、毎食、この方法を使って自分の食事を選んでいます。

ある日、どれに注目しても「あれ? 指の反応がない」ということがありました。

そして、「ヨーグルト」に目を向けたときに「ビンゴ」と中指が反応します。

「え? ヨーグルトだけでいいの?」と問いかけながらさらに手を振ってみると、やはり「ビンゴ」となったので、「あーあ、ヨーグルトしか食べられない」となります。けれど、実行してみると、「あ! 体の調子が良くなったかも!」となるのは、内臓が、私に必要なことをちゃんと知っているから。

頭で考えると「食欲がなくても、何かちゃんとしたメニューを食べたほうがいい」となりますが、内臓に聞いてみると「食べなくてもいいのね!」とわかります。そして、内臓の答えにしたがうと「体調が整ってきた」となります。

私は、このおためし方法を中指ビンゴと名付けました。

「自分が本当に食べたいものは何?」と頭で考えていると毎回同じようなものを食べたりして「ちっとも変われない」となるのですが、中指ビンゴで〝内臓の本音〟を聞き出して、そのとおりに動いてみると、面白い展開がそこに待っていたりするんです。

人によって感じ方は異なりますが、片方の手をブラブラと振っているときに〝内臓の本音〟が手の指に伝わると、「あ! 手の指が固まった!」とか「あ! 指がしびれる」などの反応があります。

ふだんは小指をぶつけて痛いときくらいしか指の存在がわからないのに、ある質問を自分に投げたときだけ「あ! 中指の存在がわかる」としたら、そこに〝内臓の本音〟があるはずだ、という考えです。いろんな場面で試していると「あ! 指の反応がわかりやすくなった!」となっていきます。私の場合、今では、目で見てはっきりわかるくらいに指が曲がるようになり、〝内臓の本音〟の感度が上がりました。

私は、この「中指ビンゴで食事選び」を17年前に始めました。当時、ウエスト91㎝でしたが、開始から3か月で「あ! 高校生のときのウエストに戻った!」となり、いまだに同じサイズのジーンズをはき続けることができています。〝内臓の本音〟を聞きながら食事を選ぶことで、本来の姿のままでいることができます。

ストレスがたまって〝内臓の本音〟を聞けなくなっていたころは、本来の自分とは程遠い姿になっていたんです。中指ビンゴでは、その〝内臓の本音〟を簡単に聞き出すことができちゃいます。

 

PROFILE
大嶋信頼

心理カウンセラー。株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。周愛利田クリニック、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長、株式会社アイエフエフ代表取締役を経て、心的外傷治療に新たな可能性を感じ、インサイト・カウンセリングを立ち上げる。カウンセリング歴26年、臨床経験のべ9万件以上。『無意識さん、催眠を教えて』(光文社)ほか著書多数、累計50万部超。 今回は、大嶋メソッドの真髄といえるFAP療法(Free from Anxiety Program 不安からの解放プログラム)のおもな技法と実例を、一般書としては初めて公開した。