「薩摩揚」は関東生まれ!? おいしい語源20選

パスタとスパゲッティの違い、カレーのもともとの意味、ケチャップの起源など、食にまつわる言葉を集めました。どんな成り立ちがあるのか答えられるでしょうか? クイズ感覚でトライしてみてください。

この言葉の語源を知っていますか?

以下の言葉について、あなたは語源を知っているでしょうか? (それぞれの単語をクリックすると、解説が表示されます)

パスタ......スパゲッティとの違いは?
解説

パスタは、もとは「練った粉」という意味で、英語でいえば「ペイスト」に相当する。小麦粉を原料とした麺類の総称であり、マカロニ、ペンネなど、現在のイタリアには、数百種類のパスタがある。一方、スパゲティはパスタのうちの一つの種類であり、イタリア語でヒモを意味する「spago(スパゴ) 」のように長いことから、「spaghetti(スパゲティ) 」と呼ばれるようになった。

ケチャップ......もともとは、どこの国の言葉?
解説

ケチャップには、二つの語源説があり、ともに中国語に由来する。その一つは、 中国で塩漬けにした魚の汁料理を「コエチアプ」と呼び、それがマレー半島に伝わって「ケチャップ」に変化、それがイギリスへ伝わったという説。もう一つは、 中国で「ケチャップ」と呼んでいた香辛料入りのマッシュルーム・ソースを、一 八世紀にオランダ人が中国から輸入し、ヨーロッパに広まったという説だ。

カレー......もともとは、どういう意味?
解説

カレーは、タミール語でソースを表す「カリ」に由来する語。かつて、英国軍の兵士が、インドから香辛料とそれを使った料理法を本国へ持ち帰った。そこから、インド風のいろいろな西洋料理が考案された。日本へ伝わったのは、明治時代初期のことで、最初は「カリー」と呼ばれていたが、やがて「カレー」に変化した。

マヨネーズ......語源は地名か、人名か?
解説

マヨネーズの語源をめぐっては、地名説、人名説など、さまざまな説がある。まず、スペイン領マヨルカ島の港マオンの女性名詞に由来するという説がある。この島の特産品はニワトリの卵で、この地にフランス軍が進駐したとき、いまでいうマヨネーズを考案したとも伝えられる。他に、マイネ公爵という人名に由来するという説、中世フランス語で卵黄を意味する「モワイエ」が変化したという説 などがある。

フルーツポンチ......ポンチの意味は「5」
解説

フルーツポンチの「ポンチ」は、ヒンズー語で「5」を意味する「パンチ」がなまったもので、もともと五種類の材料からできた飲み物をそう呼んでいた。その五種類とは、水・砂糖・レモンジュース・スパイスとアルコール類。そのパンチ(アルコールは抜きだが)にフルーツを入れたものが、日本ではフルーツポンチといわれるようになった。

ごまめ......漢字で「五万米」と書く理由は?
解説
「ごまめ」は、カタクチイワシの幼魚を干して甘辛く炒ったもの。漢字で「五万米」と書くのは、昔、カタクチイワシを肥料として田んぼに撒くと、米が“ごまん"ととれて、思わぬ大豊作となったことから。
鴨なんばん......この「なんばん」は南蛮ではない?
解説

「鴨なんばん」は、うどんやそばに、鴨肉とネギを入れたもの。鴨南蛮煮を略したとする説が有力だ。また、この「なんばん」は、昔はネギの別名だった。「南蛮」とは関係なく、大阪の「難波(なんば)」がネギの名産地だったため、難波のネギのことを「なんばん」と呼ぶようになったという説がある。

雲呑(わんたん)......「雲を呑む」と書くのは?
解説

元の時代、蔡仁玉という詩人であり、料理人でもあった人がいた。ある日、彼が料理を出すと、客は空が映ったスープに浮かんだ白いものをずるっと呑み込んだ。そのとき、祭仁玉は「青空に浮かんだ白い雲を呑みこむがごとく」とつぶやいたという。そこから、その料理を「雲呑」と呼ぶようになったと伝えられている。

伊達巻......伊達政宗の好物だったから?
解説

「伊達巻」は、正月のおせち料理に出てくる卵料理で、白身のすり身が混ぜてあり、普通の卵焼きよりも豪華。そこから「派手」=「伊達」な卵焼きという意味で、この名がついた。あるいは、伊達政宗が好物だったからという説もある。

かやくご飯......「火薬」ではない
解説

関西では五目ご飯のことをこう呼び、「かやく」は「加薬」と書く。香辛料などの薬味を加え、味付けしたご飯という意味。「かやく」は、米の味を引き立たせるため、五目ご飯に入れる肉や野菜などの具を指している。

けんちん汁......「けんちん」って何のこと?
解説

本来の「けんちん」は「巻繊」と書き、シイタケやゴボウなどを千切りにして、湯葉で巻いて揚げたもの。禅宗の普茶(ふちゃ)料理の一つで中国から渡来したが、しだいに食材が変化した。一方、「巻繊汁」は、潰した豆腐と刻み野菜を油で炒め、汁にしたもの。

きし麺......もとは、碁石の形をしていた
解説

「きし麺」は名古屋名物の平打ち麺だが、もとは碁石の形だったとされる。中国では「碁子麺」と書き、練った小麦を薄く伸ばして、竹筒の先で碁石の形に抜き取った。それが日本に伝わり、いつしか名古屋の平打ち麺を指すようになった。

土手鍋......「土手」とはどんな関係?
解説

江戸時代、牡蠣の養殖が始まって、さまざまな牡蠣料理が考られるなか、人気を集めたのは牡蠣鍋だった。牡蠣鍋は、大坂では、川岸の土手につないだ船で売られたので、大坂人らは「土手下の鍋」という意味で「土手鍋」と呼ぶようになった。現在の「土手鍋」は、鍋の縁に味噌を土手のように盛りつけるが、それは名前から考案された方法。「土手鍋」という名前が先にあったのだ。

おじや......ジヤジヤと煮えるから
解説

江戸時代、関西で「雑炊」といわれたものを、江戸ではこう呼んだ。ジャジヤと音を立てて煮えるところから、接頭語の「お」をつけて「おじや」と呼んだという。また、スペイン語で鍋料理を意味する「オジャ (olla)」が変化したという説もある。

シャリ......ご飯のことをこう呼ぶのは?
解説

すし屋では、ご飯のことを「シャリ」というが、その語源はお釈迦様の「骨」にある。仏教では、釈迦の骨を「舎利」や「仏舎利」という。土にかえった舎利は、やがてイネやムギなどの穀物を育ててくれる。そんなところから、米を舎利の化身とし、主食の米を「シャリ」と呼ぶようになった。

バッテラ......「小舟」がすしの名前になったのは?
解説

「バッテラ」は、大阪ずしを代表するサバの押しずし。その名は、ポルトガル語で「小舟」を意味する「bateia」に由来する。明治の半ば、大阪の寿司屋が、コノシロの身を酢でしめ、酢飯の上に置いて売り出した。その形が小舟のようであったことから、お客の一人が「バッテラ」と名づけたと伝わる。やがて、ネタがコノシロからサバに変化し、薄い昆布で巻いて、現在の「バッテラ」ができあがった。

薩摩揚 (さつまあげ)......じつは関東生まれの言葉
解説

関東で、魚のすり身に小麦粉や野菜を加えて揚げた食べ物を指す言葉。薩摩の名物である揚げ物だから、この名で呼ばれたが、ご当地では「つけあげ」という。また関西では「テンプラ」という。

メンマ......「麺にのせる麻竹」の略
解説

中国語ではなく、日本企業がつけた名前。丸松物産という企業が「麺にのせる麻竹(まちく)」を略してつけた名で、商標登録をしなかったため、他の企業・商店も使うようになり、広まった。とりわけ、昭和四十四年、桃屋が発売した瓶詰の味付けメンマがヒット、この名で浸透した。

おでん......もとは豆腐田楽
解説

昔、豆腐を焼き、味噌を塗って串に刺した食べ物があり、その姿が田楽踊りに似ていたことから「豆腐田楽」、略して「田楽」と呼ばれた。やがて煮込みのスタイルに変わり、「田楽」の「でん」から「おでん」となった。

グルメ......料理にもワインにも詳しい人をさす
解説

フランス語の「gourmet」からの外来語。古くは「ワイン鑑定士の召使い」、「ワイン商人の召使い」などの意味をもっていた。それが転じて「ワインに詳しい人」になり、やがて「食通」の意味をもつようになった。

 

 

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話題の達人倶楽部

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