タオルの黒いしみはカビ!? 知っておきたい日用品の買い替えサイン

買い替え前兆

タオルや歯ブラシなどの日用品から、電子レンジやパソコンなどの電化製品まで、モノの寿命を見極めるのは意外に難しい。もう少し使えるかな~と思っているうちに完全に故障したり、気づかぬうちに健康被害を被ってしまうことも。快適な生活を送るためにも、買い替えのベストタイミングを逃さないで!

電子レンジで温めムラが多くなってきた
➡マイクロ波を出す真空管が劣化してきたサイン

いまや調理機器として、炊飯器よりも普及率が高い電子レンジ。とても便利で、使用する頻度は非常に高い。あまり故障はしないものの、使ううちに部品が少しずつ劣化し、やがて寿命が来て使えなくなってしまう。

寿命の前兆を考える前に、電子レンジの温める仕組みを見てみよう。電子レンジのスイッチを入れると、1秒間に24億5千万回も振動するマイクロ波(電磁波の一種)が発生。食品中の水分子などが激しく振動し、その摩擦熱によって温まるという仕組みになっている。

このマイクロ波を発生させるのが、マグネトロンという真空管だ。これが電子レンジの中枢機能で、劣化して機能が低下すると、電子レンジで最も重要な「チンする」機能が失われることになる。マグネトロンの寿命は約2000時間。毎日30分使った場合、約11年で機能が失われ、その電子レンジは使えなくなってしまう。

マグネトロンが劣化すると、温めムラができたり、加熱に時間がかかったりするようになる。まだ完全な故障にはいたっていなくても、こうした症状が表れるようになったら、そろそろ買い替えを考えたほうがいいだろう。使うたびに以前よりも長い時間、温めなければならなくなると、電気代が無駄にかかる。

1日に使う時間が短ければ、その分、マグネトロンの寿命は長くなるのではないか、と考える人もいるだろう。確かに、マグネトロン自体の機能は長く保たれるだろうが、電子レンジの寿命が長くなるかどうかはわからない。ほかの部品が劣化して故障することもあるからだ。

例えば、電子回路にトラブルが起こると、操作ボタンを押しても作動しなくなる。レンジ内の金属板が劣化した場合は、火花のようなスパークが発生することが少なくない。冷却ファンの機能が低下すると、異音を発することもある。

こういった場合も、近々、本格的に故障する可能性が高い。これらの前兆を見つけ たときも、買い替えを考えるようにしよう。

パソコンがたびたび固まるようになった
➡HDDが故障する寸前! すぐにでもデータ保全を

パソコンの寿命はおよそ5年が目安。心臓部であるCPUは大丈夫でも、HDD(ハードディスクドライブ)が物理的に劣化し、不都合が起こりやすくなる。実際には使用状況によって寿命は変わるが、やがて使えなくなるのは間違いない。データを消失して泣く前に、故障の前兆をキャッチして、壊れる前に買い替えることが大切だ。

故障が近くなったことを示す、最もわかりやすい現象がフリーズ。内部温度の上昇による熱暴走のトラブルがなく、メモリ不足でもない場合は、HDDの状態が悪くなった可能性が極めて高い。データのバックアップを必ずしておき、できるだけ早めに買い替えるのが無難だ。

起動時に妙な音がする、ハードディスクを認識しない、たびたびブルースクリーンになるといった場合も、そろそろ寿命が近いと考えよう。

歯ブラシの毛先が少しだけ開いてきた
➡わずかな開きでも、汚れを落とす働きは低下!

虫歯や歯周病予防に欠かせないアイテムの歯ブラシ。毎日使っているうちに、毛先が少しずつ開いてくるのは避けられない。では、どういったタイミングで新しいものに交換するのがいいのだろうか。

毛先が大分広がってから交換する人もいそうだが、長年、その習慣を続けていると、虫歯や歯周病になりやすい。大手生活用品メーカーのライオンの調査によると、新しい歯ブラシの歯垢除去率を100とした場合、毛先が少し開いただけでも除去率は約2割ダウン。もっと開いてしまうと、約4割も低下することがわかっている。

歯の汚れを取り除くことができるのは、毛先が歯の表面にしっかり当たってこそ。毛先の弾力がなくなり、毛がカーブを描いて外に広がると、汚れ落としの力は大幅に低下してしまう。

交換時期が遅れると、根元の植毛部分にも問題が生じる。使用後に流水で洗っても、わずかな汚れが残って、菌が繁殖するようになるのだ。こうした汚れた歯ブラシで歯磨きをするのは、菌を口の中になすりつけるようなものともいえる。

ライオンの調査によると、1本の歯ブラシを使い続ける期間は平均2か月。しかし、ここまで使うと相当劣化する。毛先の広がりと植毛部分の汚れを解消するため、1か月を目安に取り換えるのがおすすめだ。まだ1か月たっていなくても、歯ブラシの反対側から見て、毛先がはみ出していたら交換のサイン。早く取り換えるようにしよう。

タオルに黒くて小さなポツポツがある
➡それはカビ! 衛生上、もう使わないほうがいい

タオルは30回以上洗濯をすると、繊維が傷んで吸水力が落ち、優しい肌触りも失うといわれている。とはいっても、通常は数枚を使い回しにしているだろうから、どのタオルを何回洗濯したのかなどわからない。交換時期は見た目や肌触りで判断するのが現実的だ。

健康面から考えて捨てるべきなのは、タオル全体に黒い小さなポツポツが発生したときだ。じつは、これらはカビ。こうしたタオルで顔や手を拭くと、カビの胞子を肌になすりつけることになる。タオルのカビは肌荒れや吹き出物の原因になるという説もあるので、ポツポツを見つけたらもう使わないようにしよう。

いくら洗濯しても、臭い匂いが取れないときも要注意。繊維の中に雑菌が入り込み、繁殖していることを示すので、健康上、使うのは好ましくない。

箸の先端の塗りが少しはげてしまった
➡素地がむき出しで衛生的でない! 早く買い替えを

毎日の食事で使う箸。折れるまでは使えるからと、劣化の度合いについては気にしない人もいるだろう。しかし、箸にも当然、買い替えどきはある。日ごろ使っているその箸は、もう随分前から、寿命が近いというサインを発しているかもしれない。

箸の寿命は1年ほどだといわれている。この程度使い続けても折れることはほとんどないが、毎日何度も使ったり、洗って手入れをしたりしているうちに、箸先の塗りがはげてしまうのだ。

箸は日常的に熱や水分、油分などにさらされ、使うたびに何かに触れる。素地がむき出しになっていたら、すぐに傷んでしまうだろう。そこで、人体に害のない液体を表面に塗って、傷みやすい素地をガードした造りになっている。

この塗りがはげたら、素地がさまざまな衝撃をそのまま受けてしまう。当然、傷みやすくなり、水分が染み込んで衛生的でもなくなる。やがて黒ずみが発生し、そのなかには無数の細菌がひしめいているはずだ。

箸は口に直接運ぶもの。衛生面で信用できなくなれば、使わないほうがいいのは当然だろう。使っている箸の先端部分をチェックし、塗りが剥げていたら早めに買い替えるようにしよう。

箸先の塗りが薄くなった場合、独特の手入れによって長持ちさせることもできる。

少量のオリーブオイルをキッチンペーパーなどに含ませ、箸先の表面に塗り込んで、油の層でコーティングする方法だ。こうすれば素地がある程度守られるので、塗りがはげるのを遅らせることができる。

箸が長持ちするかどうかは、日ごろの手入れの仕方で随分変わってくる。食事で使ったあと、水にひと晩浸けておく人もいるだろうが、この方法はNGだ。素地が水を吸い込んで膨張し、塗りを傷めることにより、寿命が短くなってしまう。食器洗い機も使わないほうがいい。高温にさらされるうえに衝撃も受けるので、洗うたびに大きなダメージを受けてしまう。

 

PROFILE
ホームライフ取材班

「暮らしをもっと楽しく! もっと便利に!」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団。取材の対象は、料理、そうじ、片づけ、防犯など多岐にわたる。その取材力、情報網の広さには定評があり、インターネットではわからない、独自に集めたテクニックや話題を発信し続けている。