耳たぶにできたシワは心臓病のサイン!? 見逃すと怖い病気の前兆

鏡を見る男性

病気から速やかに回復するには、早期発見、早期治療が肝心。兆しにいち早く気づけば、命にかかわるような怖い病気も恐れることはありません! 見逃しがちな病気の前兆をご紹介します。

耳たぶに深いシワができた
➡要注意! 心臓病になる可能性が3倍高まった

「あれ、耳にこんなシワ、あったっけ?」家族にこういわれ、スマホで自撮りをして確認すると、耳たぶに深いシワが刻まれているのを発見。こんなもの、以前はなかったような気がするが……。

中高年になって、耳たぶに深いシワができるのは、無視していいような体の変化ではない。これは単なる肌の老化ではなく、耳たぶにある毛細血管で動脈硬化が進行し、脂肪組織が収縮してできた可能性が高いのだ。

シカゴ大学の研究によると、耳たぶにこうした深いシワのある人は、そうでない人に比べて、心臓病で死亡するリスクが3倍高まるという。危険を教えてくれる意外な前兆なのだ。特に高血圧や糖尿病などの持病を抱えている人は、適度な運動やバランスの取れた食生活などを一層心がけるようにしよう。

紙やすりのようなザラザラした感触のシミが…
➡がん一歩手前の「日光角化症」の疑いあり!

誰でも年を取ったら、長年の紫外線などの影響によって、顔や腕にシミができやすくなる。年だから仕方がない……と思って放っておくのが普通だろう。けれども、じつはシミと思われるもののなかには、非常に危険な病気の前兆のものがある。

暗い肌色ではなく、紅色に近い色のシミができたら、指の腹の部分で表面を触ってみよう。紙やすりのようなザラザラした感触があるのなら、日光角化症という病気になった疑いが強い。

日光角化症は日本人に多い皮膚がんの一種、有棘ゆうきょく細胞がんになる一歩手前の状態だ。

特に男性の高齢者に多く、日光をよく浴びる部分である顔などにできやすい。日焼けをした場合、黒くなるのではなく、赤くなるタイプの人が発症することが多いとされている。がんを前兆の段階で発見し、早期治療を受けるようにしよう。

片側の足が急にしびれて、そのうち治まった
➡脳卒中の前兆かも! 回復しても安心できない

足をさする女性

日本人の死因の第4位が脳卒中で、年間10万人余りが死亡している。近年、死亡数は減ってきてはいるが、それでも非常に怖い病気には違いない。

脳の血管が詰まる脳梗塞、血管が破れる脳出血とクモ膜下出血をまとめて脳卒中と呼ぶ。発症の仕方については、突然、意識を失ってしまう、後ろから頭をバットで殴られたような激痛が襲う、といったイメージが強いのではないだろうか。

しかし、じつは脳卒中のなかには、いきなり激しい症状が表れない場合も多い。これくらいたいしたことはない、と思うような軽い前兆があり、放っておくことにより命取りになるケースもあるので注意しなければならない。

放置されがちな脳卒中の前兆が、体の片側がしびれることだ。いきなりひどくしびれ、感覚がなくなるほどになったら、誰もが脳卒中を疑うだろう。

ところが、いったんはしびれたものの、その後、自然と治まる場合もあるのだ。こうした短い時間のみ脳卒中に似た症状が表れることを、一過性脳虚血発作という。脳の血流が一時的に悪くなるものの、脳細胞が壊れるにはいたらず、血流が回復するという流れのなかでこの発作が起こる。

しびれのほか、言葉がうまく出なくなったり、ろれつが回らなくなったりする言語障害、体の片側がまひして動かしにくくなる運動障害、片方の目、あるいは片側が見えにくくなる視力障害や視野障害などが起こることも多い。

厄介なのは、短いと数分、長くても1時間ほどで回復することだ。このため、病院を受診しないままやり過ごされることが少なくない。だが、症状が治まったのは一時的なことで、決して安心できない。この一過性脳虚血発作が起こると、48時間以内に脳卒中が発症することがよくあるのだ。

しびれやまひ、言語障害などが起こってほどなく回復した場合、ほっとして病院に行かないでいると命取りになるかもしれない。本格的な脳卒中を発症する前に、急いで脳神経外科などを受診しよう。

口内炎っぽいのができて、なかなか治らない
➡半月治らないなら、口腔がんの前兆の可能性が!

口内炎は不快なものだ。食事のときに染みるし、歯磨きをすると歯ブラシが当たって痛い。できた場所によっては、話すときに支障が出ることもある。とはいえ、多くの場合、そのうち自然に治るものだ。特に病院を受診するほどではない、と考える人がほとんどだろう。

しかし、ただの口内炎だと思われがちなもののなかには、重症化すると命の危険がある病気も紛れている。2週間以上たっても治らない場合は、一度、耳鼻咽喉科や頭頸部外科、歯科口腔外科を受診し、診察してもらったほうがいいだろう。

口内炎と間違われやすいのが、白板症はくばんしょうという口の中の粘膜にできる病気だ。じつは、これは口腔がんの前兆ともいえるもの。本来は良性なのだが、のちに10数%はがんに変わると推定されている。

食べ物や飲み物が染みたり、歯磨きのときに痛みを感じたりして、しかもなかなか治らない場合、鏡に向かって口の中をチェックしてみよう。該当する場所に、白っぽい斑点のようなものができていたら、この白板症が疑われる。頬の内側の粘膜のほか、舌の縁にもできることがある。

良性の白板症は通常、患部が盛り上がってはいない。触ってみて、盛り上がってでこぼこしており、ざらっとした固い感触がある。しかも、こすってみると出血する。こうした場合、がんに変化しつつある可能性が高いので、より注意が必要だ。

入れ歯が合わない、虫歯の治療跡の劣化といった機械的な刺激が口の中にあると、口腔がんのリスクが高くなるとされている。ほかには化学的な刺激やビタミンAの欠乏も原因にあげられる。

生活習慣でリスクが高まるのは、何といっても喫煙だ。タバコを吸っていると、吸わない人と比べて、口腔がんの発生率が約7倍もアップし、死亡率も約4倍高くなる。日常的に酒を大量に飲むことも、口の中の粘膜には良くない。最悪なのは酒を飲みながらタバコを吸うことで、一層リスクが高まるのでやめておこう。

年のせいか、腰や背中の痛みが長引く
➡血液がんの一種で、骨が侵されている疑いも

年を取ると残念ながら、腰回りの筋肉や関節が衰え、柔軟性も失われていく。その結果、主に背骨の腰の部分を傷め、腰痛に悩まされるようになる。一般的な腰痛はこうして発生するケースが多いが、まったく違うメカニズムにより、がんが原因となる場合があることも知っておきたい。

腰痛を起こすのは、多発性骨髄腫という血液がんの仲間。細菌やウイルスを攻撃する白血球の一種、リンパ球からできる形質細胞ががん化したものだ。発症すると多くの場合、腰や背中の痛みを覚えるので、整形外科を受診し、内科を紹介されて気づくケースがよくある。たかが腰痛と甘く見ないで、早めに受診するのがおすすめだ。

健康診断を定期的に受けることも大切。血液検査で貧血などの異常が判明し、精密検査によって見つかることも多い。

 

PROFILE
ホームライフ取材班

「暮らしをもっと楽しく! もっと便利に!」をモットーに、日々取材を重ねているエキスパート集団。取材の対象は、料理、そうじ、片づけ、防犯など多岐にわたる。その取材力、情報網の広さには定評があり、インターネットではわからない、独自に集めたテクニックや話題を発信し続けている。