Go To トリビア旅行! 観光ガイドに載ってない“ツウ”な兵庫の魅力

兵庫

異国情緒あふれる港町・神戸、世界遺産に登録されている姫路城、城崎温泉や有馬温泉――。兵庫県には観光名所が盛りだくさんですが、同じくらい興味深い謎もある県だということをご存知でしたか? “ツウ”な「兵庫県」の旅へLet’s Go!

六甲おろしが吹くのは野球シーズンじゃないって本当?

甲子園

阪神タイガースの球団応援歌に登場する有名な「六甲おろし」、じつは……

「六甲おろし」といえば、阪神タイガースの球団応援歌の歌詞にも登場する有名な風。

だが厳密にいうと、プロ野球のシーズン中、六甲おろしが甲子園球場に吹きつけることはない。六甲おろしは、阪神タイガースの本拠地・甲子園の北西に位置する六甲山系から吹いてくる山颪やまおろしのことだ。山颪は、山や丘から吹き下りてくる風のことであり、甲子園球場周辺では、野球シーズンが終わってから吹くのが六甲おろしなのだ。

六甲おろしが冬に吹くのは、西高東低の冬型の気圧配置になるためで、北西の湿った季節風が山沿いに強く吹くからだ。それが甲子園のある西宮市にも吹きつけてくるのだ。

神戸の真珠産業と六甲山脈の関係は?

真珠

「パールストリート」と呼ばれる通りには、約220社の真珠関連業者が集まっている

神戸は、真珠の選別・加工の中心地。神戸で真珠産業が発展した理由は、神戸市の北側に連なる六甲山脈にある。

真珠の選別作業には、安定した明るい太陽光が必要だが、神戸では、六甲山に降りそそいだ太陽光が山肌で反射する。その反射光は安定した線となり、真珠の選別作業にぴったりなのだ。そこで、多くの真珠業者が六甲山麓に作業場を置き、神戸は真珠産業の拠点となった。

なぜ淡路島は国産線香のシェア70%を占めているのか?

線香

工業化されていく中で、全て手作業で線香をつくる工場も守り継がれている

仏壇や墓参りに欠かせない線香。国産線香のうち、約70%は兵庫県の淡路島でつくられていることをご存じだろうか。とりわけ、淡路市の江井地区には、多数の線香会社が存在する。島内の土産物店には線香が並ぶなど、線香は島の観光資源としても活用されている。

淡路島で線香づくりが始まったのは、江戸末期の1850年頃のこと。当時、江井の港は廻船業者や漁師たちでにぎわっていたが、冬になると強い西風が吹きつけて、海に出られなくなった。そこで、冬場の内職として、線香づくりがはじまったのである。

線香の製造には乾燥が重要な工程となるが、淡路島は日差しが強いうえ、漁師を困らせた強い西風も、線香の天日干しには大いに役立った。線香の原料となるのは杉の葉の粉だが、江井の廻船業者が全国と商売をしていたので、調達はたやすいことだった。

こうして、冬場の内職としてはじまった線香づくりが土地に根づき、淡路島の一大産業となったというわけだ。

標準時子午線は12の市を通るのに、なぜ明石だけが有名なの?

明石の子午線

「子午線のまち」は名乗ったもの勝ち!?

兵庫県明石市は「子午線のまち」として知られる。日本の標準時である東経135度線が明石市を通っているからだ。

ところが、東経135度線が通っている自治体は、京都府の京丹後市や福知山市、 兵庫県の豊岡市、丹波市など、全部で12市もある。それなのに、明石市ばかりが有名なのは、日本で最初に子午線が通っていることをキャッチフレーズにしたからだろう。

日本が東経135度を日本の標準時とするのを決めたのは、明治19年のこと。だが、当初は、自分たちの町に東経135度線を通っていることをアピールする市はなかった。

明治43年(1910)になって初めて、明石市が「大日本中央標準時子午線通地識標」と記した高さ3メートルほどの石柱を立てる。それが「子午線のまち」としての明石市の始まりで、昭和35年(1960)には、子午線上に天文科学館が設立され、以後、明石市は「子午線のまち」として定着することになったのだ。

「三宮」と「三ノ宮」、駅の表示が二つあるのはなぜ?

三宮と三ノ宮

場所は同じなのに表記の仕方が違う!?

神戸の繁華街・三宮の表記には、「三宮」と「三ノ宮」が混在する。JRは「ノ」を入れて「三ノ宮」としているが、阪急や阪神の駅は「三宮」なのだ。

最初にできたのは、JRの「三ノ宮」駅のほう。カタカナの「ノ」を間に入れたのは、駅名を読みやすくするためとも、登記上の地名を採用したためともいわれている。

その後、JR以外のほかの鉄道会社は、「三宮」と表記した。これは、すでにあったJR「三ノ宮」駅と区別するためだったという。

生田神社

異人館

生田神社や異人館街など行ってみたいスポットが盛りだくさんの三宮エリア

 

PROFILE
おもしろ地理学会

「地理」の楽しみを知りつくしたメンバーのみによって構成されている研究グループ。日本各地、世界各国を歩き、地図をひろげ、文献にあたり…といった作業を通じて、「地理」に関する様々な謎と秘密を掘り起こすことを無上の喜びとしている。

 

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