勉強を続けるのに努力は不要! 成功者がやっている習慣化のツボ

勉強する男性

「努力してやる習慣は続かない――」。独自の成功哲学を作り上げ、著書累計130万部を突破している井上裕之氏はこう言います。これまで三日坊主だった人でも、苦痛を感じずに続け、結果を出していくための“ちょっとしたコツ”を紹介していきましょう。

小さな「やった」が、行動力を高め、習慣を定着させる

もしあなたが、今の自分に「才能がない」「能力がない」「お金や時間がない」「経験がない」と感じているとしても、それは大した問題ではありません。

時代、環境に左右されず、しなやかに、したたかに、自分の理想の姿を実現するためには、むしろ「今は何も持っていない」ほうが都合がいいからです。

私は、自己実現のために、「まだ何も成し遂げていない自分」「まだ何者でもない自 分」である「小さな自分」をポジティブに使うことが、人生攻略の最高の戦略だと考えて います。

これは、発想の転換でも、成功法則の逆張りでもなく、一番確実で王道の自己実現法です。「今の自分」を知るだけで思考と行動は変わり、あなたの価値は高まります。

何かを成し遂げるには、まずこの「小さな自分」を認識することが必要です。そうすると、すべての行動が自分への得点、報酬となります。喜びとなるのです。

多くの人は、意味のある行動、結果が出た行動にしか、価値を感じることができません。しかし、何者でもない自分を自覚していれば、ちょっとした行動でも自分の成長を感じることができます。

つまり、行動することへのハードルが下がるのです。

そして、この小さな行動をすること自体に、実は大きな意味があります。極論すると、行動の質が大切なのではなく、小さくても、結果につながらない行動だとしても、やることに意味があるのです。

たとえば勉強の話をすれば、やり抜いて結果を得る人は、学習の質・内容は置いても、どんな日でも、勉強机に座り本を開く、という「やったという認識」を持てるギリギリのラインには立ちます。

何をやったか、どこまでやったかはあまり重要ではなく、自分の中にやったという認識を残すことが非常に重要です。小さなことでも〝やった〟、この認識を持つことが大事です。

本を開くだけで何の意味があるのか、と考える人は、本を開くことがないので、やったという認識を持つことができません。本を開く程度のことでも意味があるのです。どんな小さなことでも、やったという認識を持つことが習慣化につながります。

行為の大小にかかわらず、「やった」か「やらないか」が潜在意識にとっては重要なのです。

やったという認識が積み重ならない人は、やらない選択を繰り返すようになります。潜在意識が行動しないクセを持ち、やらないことへのハードルが下がるからです。

私はここ数年、肉体トレーニングをしています。時には、「今日は疲れているから、つらいな」「今日はやめておこうかな」と思うときがあります。

そんな日は、ジムに行ってストレッチをする、または、ダンベルを数回持ち上げるといった、ごく軽い運動でもするようにします。

やったという認識を、自分の中に残すためであり、やらないという認識を自分の中に芽生えさせないためでもあります。

行動の質よりも「やった」か「やらないか」が潜在意識には重要

習慣化が身につかない人は、全く何もやらないときがあるから続けられなくなるのです。たとえ、意味のなさそうな小さな小さなことでも、やるとやらないとでは後々大きな差を生みます。

当然ですが人は、やらないという認識を持つことで、やらないという選択を行ないます。逆に言うと、やらないという認識を持たなければ、潜在意識はやらないという発想をしなくなります。

極論すれば、失敗をしたことがない人は、失敗のイメージをすることができません。お金を稼ぎ続けている人は、お金がない状態をイメージできません。

同じように、やるという認識しかない人は、やらないという思考が生まれないのです。 想像できないことは、潜在意識は選択のしようがありません。

やったという感覚を積み重ねて「自分はやる人間だ」と潜在意識が認識すれば、あなたは行動するのです。

とにかく、やらないという発想が生まれない状態をつくることが重要です。

私はどうしてもトレーニングできない状態に陥ったとしても、ジムの場所までは移動し、インストラクターさんと会話だけでもしようと思っています。ただジムに行くだけでも、認識に大きな違いが生まれるからです。

やるという認識を積み重ねていくと、続けられるという認識が生まれます。これが人生において、大きな武器となるのです。

「やらないという選択肢が自分の中にない」

こうなれば、行動力も習慣化も手に入ります。

極端な2つの結果を思い浮かべる効果

「途中までは頑張った」。これは、全く意味がないのです。結果を出せなかった。満足感はない。この事実があるだけです。

習慣を続けることで得られることと、習慣をやめて得られないことを明確にイメージしてください。わかりやすく、歯ブラシの習慣で考えてみましょう。

歯ブラシ習慣を続けた結果、ピカピカの歯、ピンク色の歯茎が得られます。逆に、歯ブラシ習慣がなければ、虫歯、不健康な真っ赤な歯茎になってしまいます。

どちらがいいのか、それはわかりきっています。

決めた習慣を「やりたくないな」と感じたら、極端な2つの結果をイメージしてみてください。

自分にとって、いい結果と悪い結果です。たとえば、単純に「これをやれば年収が上がる」「これをやらなければ年収は上がらない」と考えてみてください。

そうすると、やるという選択を選びやすくなります。習慣はやめてしまえば、それまでの努力が水の泡になります。

やり抜くことにこそ意味があり、自己実現に近づけるのです。

ミッションもビジョンも明確にした、自分の欲求をあぶり出したのに、それでも行動が続けられない。

こういう人は、とてもつらいことでしょう。

ここまで悩んでしまっている人は、一度、自分が小さな存在だと認識し直してほしいと思います。

人は、そもそも三日坊主になってしまう生き物です。

諸説ありますが、時間生理学によると、月曜日から週末にかけて徐々に調子が高まっていき、金曜日ごろにピークがくるようです。多くの人は、土日でまた調子が落ちていきます。

曜日によっても、やる気にムラが出るようです。しかも、行動をしようと思ったときがピークで、それから徐々にやる気は低下していきます。人間は、同じことをやっていると、刺激を感じなくなってくるのです。

やるぞ! と決意して習慣を始めても、3日目くらいには、どうしても初日よりやる気のレベルは下がります。

3日目くらいで、習慣をやめたくなってしまうものなのです。

しかし、ここで考えてみてください。3日は続けられたのです。何もやっていなかった小さな自分が、3日はできたのです。

これはすごいことではありませんか。

ここで、3日続けられた理由を考えてみてください。何もやっていなかった自分がなぜ、できたのか。

実は、この答えは見つからなくても大丈夫です。良いことが始められた理由を探ること自体が、やる気を高めてくれるからです。

小さな自分でも始められた、続けられた、このことに気づくことが大切です。

そして、また3日続ける、また3日続ける、という感覚を持ちましょう。これを繰り返していくことで、習慣は続いていくようになります。

PROFILE
井上裕之

いのうえ歯科医院理事長。歯学博士、経営学博士。1963年、北海道生まれ。 東京歯科大学大学院修了後、海外にて世界レベルの技術を学び、医療法人社団いのうえ歯科医院を開業。また、国内外の6つの大学で役職を兼任している。 世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト(潜在意識の権威)公認グランドマスター。本業の傍ら、独自の成功哲学「ライフコンパス」をつくり上げ、全国各地で講演を行なっている。著書累計は130万部を突破。

 

成功する人だけが知っている「小さな自分」という戦略