【比較検証】テレワークの達人が選んだMYベスト・マイクはこれだ!

歌っている人の横でテレワークできるマイクはどれだ

カラオケボックスの個室にて

カラオケボックスがテレワークプランを打ち出している。安価な個室としてテレワーク、とくにビデオ会議に適している。私も使ったことがあるが、気兼ねなく声を出せるので安心してビデオ会議に参加することができた。そして「ウルトラソウル」をひとりで歌った。

だがここはカラオケボックスである。もし、となりでカラオケを歌っている人がいたらどうだろうか。カラオケボックスに行くと言ったら友達がついてきてしまった、混んでるから相席になった、このような事態もないわけではない(ない)。

そんな状況のなか、ビデオ会議ができるかどうかを複数のマイクで試してみた。

周囲の音を拾わずに自分の声だけ拾ってほしい

我が家のマイク、全13種

テレワークのために4つもマイクを買ってしまった。それに加えてマイク付きのヘッドホンやWebカメラ内蔵のマイクをあわせると、計13種類もあった。

声が通らないのをマイクのせいにしていたらこの状態だ。ボウリングではストライクがとれないのをボールのせいにして投げるたびにボールを変えるタイプである。

いざ、検証!

カラオケボックスの騒音は約90デシベル。電車の高架下の騒音レベルだ。

さて、これらを使ってカラオケボックスでビデオ会議をしてみよう。

チェック項目は2点、

  • ①自分の声が通るか
  • ②周囲の音を消しているか である。

BGMに負けないマイクは、13種のうちこの2つ!

結論からいこう。こんなハードな環境下、しっかりビデオ会議ができたのはこの2つ。

「SHURE SM58」だとカラオケを歌っているように見える。カラオケに寄せてしまった。

SHURE SM58」はイベント会場やライブハウスでよく見るマイク。バンドのボーカルが振り回しているのがたいていこれだ。そういうものかと思って乱暴に扱うとライブハウスのスタッフに怒られたりする。

音も太く、説得力がある声に聞こえる。だが、パソコンとつなげるには「オーディオインターフェイス」という装置が必要なので、あまり一般的ではない。「SM58」でビデオ会議に出てる人は見たことがない。

なので本命はゼンハイザーのUSBヘッドセット。

本命!「ゼンハイザー ヘッドセット PC7」

ゼンハイザー ヘッドセット PC7」は、マイクに「ノイズキャンセリング機能」がついている。しゃべっている人以外の声をキャンセルするという。本当かよと思ったがしっかり本当だった。自分の声もはっきり聞こえてハンサムに聞こえる。

安いし(Amazonで4400円*)、USBの有線接続で挿せば使えるシンプルさも気楽。ブルートゥースっていいんだけど、会社のパソコンとか別のマシンで使うときに面倒なんですよね。 *2020/12/25時点の税込価格

おもしろいほど周囲の音を拾うマイク

周囲の音をよく拾ったのは、ウェブカメラ内蔵のマイクと、ヘッドホンについているマイク。これを使ってビデオ会議をしているときは同居人の鼻歌も相手に伝わっていることを覚悟しよう。

実際の聞こえ方は動画で見てもらいたい。ポイントは背景で歌っている人が著作権に考慮してずっとオリジナルの鼻歌を歌っているところである。

検証結果(5点満点での評価)
 

①自分の声が通るか

②周囲の音を消しているか

パソコン内蔵マイク 4 1
Webカメラ logicool C920 3 1
Webカメラ logicool BRIO 4 1
SHURE SM58 *1 5 5
audio-technica AT8655 *1 4 3
ピンマイク(コンデンサー)*1 2 2
ゼンハイザー ヘッドセット PC7 5 4
ブルーパロット ヘッドセット C400-XT 2 4
Bose Frames 4 2
Bose QuietComfort 35 3 1
iPhone付属のヘッドホン 2 2
AirPods Pro 2 2
ヘッドセット Mpow *2 4 5
 

 *1 オーディオインターフェイスとして「Zoom U-22」を使用。 *2「Mpow」のヘッドセットは型番不明。2年ほど前にオンライン英会話を始めたときに適当に買った。オンライン英会話は1回でやめた。

いいマイクがあればどこでもテレワーク

ノイズを消して自分の声を確実に伝えてくれるマイクがあれば、カラオケボックスのほか、電車のガード下、ボウリング場でもビデオ会議が可能になるだろう。

逆にあえて周囲の音をたくさん拾うマイクで終業のチャイムを伝えて、会議を終わらせることもできる。

最適なマイクを使ってテレワークの幅を広げていこう!

 

テレワークの達人がやっているゆかいな働き方

テレワークの達人がやっているゆかいな働き方

  • 作者:林 雄司
  • 発売日: 2020/11/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

PROFILE
林雄司
デイリーポータルZ(DPZ)編集長であり、シリーズ累計150万部のベストセラー『死ぬかと思った』の著者。1971年、東京都練馬区生まれ。埼玉大学教養学部(専攻:コミュニケーション論)卒業後、富士通グループのジー・サーチに入社。会社勤めの一方、インターネット黎明期の1996年に個人サイト「東京トイレマップ」「Webやぎの目」を立ち上げて雑誌やテレビで話題となる。ニフティに転籍後の2002年、個人サイトで培ったスピリットを生かし、DPZを立ち上げる。編集長として編集部&ライターのチームを束ねる一方、自身も記事執筆やデザイン、コーディング、動画編集、イベント企画などをおこなう。「面白いだけかと思ったらちょっと役に立つこともある。これは役に立つかもと思って読むとそうでもない」コンテンツを発信しつづけ、DPZは月間最高2000万PVを誇る人気メディアに。2017年、東急グループのイッツ・コミュニケーションズに転籍。会社員でありながら多岐にわたる活動を続けている。
最新刊『テレワークの達人がやっているゆかいな働き方』では、2020年のコロナ禍における突然のテレワークで体験したエピソードを明かしつつ、より楽しく働くための知恵と工夫を集約した。