「いいね!」が急激に増える!? SNSで読まれる文を書くコツ

SNSやブログにまつわる悩みとして多いのが、フォロワー・読者が増えないとか、「いいね!」がなかなか付かないといったこと。そんな人の文章は、ただの独り言になっているケースが多いようです。ベストセラー作家の臼井由妃氏も、ブログを始めた当初はうまくいかなかったといいます。しかし、試行錯誤によって、ファンを獲得するに至ったのだとか。そんなご自身の経験談にもとづく、「読まれるSNS」のコツを伺いました。

SNSは「自分公共放送局」。放送のガイドラインを守ることが大事

私とSNSとのつきあいはブログが始まり。20年余りになりますが、当初は業務報告や講演会や勉強会の告知、新刊のPRなど、極めてビジネスライクなものでした。

文体も「である調」で、添える写真はプロフィールに使えそうなものだったり、できる女を意識したスキのないスナップ。有名人とのツーショットなど。自己陶酔型のダメブログでした。当然、アクセス数は増えず、コメントもつくはずもありません。

そこで、ブログを一新。文章は「ですます調」に変更し、携帯ユーザーにも読みやすいように、15字を限度に改行したり、親しみやすさの演出には、愛犬とのツーショット。言いにくいことを伝えるときには、愛犬の亜美を擬人化してつぶやくこともしました。

たとえば、参加者が集まらずに苦戦しているイベントの告知には、

「(イベントで)お姉ちゃん、お兄ちゃんに会いたいな」(亜美)
「ママを助けてください」(亜美)

休日には、料理やトレーニング、美容の話など、失敗やちょっと笑えるエピソードを添えて投稿しました。たとえば、

「肉じゃが」をつくる予定が、煮崩れてポテトサラダに変更。時折、やらかします私。
3日坊主はクリア、7日坊主もクリア、次は14日。続くのか、毎朝の瞑想時間。

すると瞬く間に読者数は倍増。返信できない数のコメントが寄せられて、イベントの告知をシェアしてくれる人や、手伝いを買って出る人、新刊が出ると必ず書評をSNSに投稿してくれる方まで現れ、頼りになる存在や心通わせる仲間ができたのです。

そしてツイッターをはじめ、フェイスブック、NOTEなどSNSコミュニケーションを広げていきました。

私は「SNSは自分公共放送局」だと捉えています。

だからこそ、自分の考えに誠実で正直であり、偏った発言や公正を欠くような表現はタブー。きちんと放送のガイドラインを決め、自分も人もだましてはいけないのです。

また、その日出会った心躍ることや、いいシーンに触れたときには、感想を添えて投稿もしています。人の幸せが後に自分の心の栄養になるかもしれないですし、別の誰かの幸せに役立つかもしれないですからね。

つかみや締めは「安定・安心・安全」なひと言で

SNSは、仕事やプライベートで出会うどんなシチュエーションよりも幅広い年齢層、立場の方と接することが多いもの。誰が見ているか分からない、どんな人がシェアするか分からない。登録読者は3ケタに過ぎなかったとしても、その影響は計り知れません。

そこを理解しながら、注目を集めるために、あえて過激な発言や問題提起をする「バズり」を狙う人もいますが、賢いビジネスパーソンならば、安定・安心・安全がテーマの「スリーアンなひと言」をあらかじめストック。投稿のつかみや締めに使うといいでしょう。

私のストックからいくつか紹介します。

鏡に向かって「よし!」と気合を入れて一日が始まる(安定)
●イライラしたら乳製品を飲むのが私の流儀(安心)
●読書は知性と教養を高めるガソリン(安定)
●正しい努力は裏切らない(安全)
●泣いたあとの笑顔こそ、自分の真顔(安定)
●腕時計は常に5分進めている私です(安定・安心・安全)

時には変則ワザでちょっとした笑いを誘ったり、やる気を高めるひと言で決めるのもいいでしょう。

●62歳は高年ではなく光年です
●涙もろいが、体はもろくありません
●心は嘘をつくが体は嘘をつかない
●やる気は待つのではなく、たたき起こす
●夢は描くものではなく叶えるもの
●忙しいと書いて「たのしい」と読む

こうしたひと言は、誰かの借り物ではない、その人らしさを表すものですから、無理がありません。かといって、無難路線でもない。

じんわり輝くひと言として、多くの人に受け止められるでしょう。

SNSは、ともすると、独り言や自慢話、広告や宣伝、成功ストーリーに偏りがちですが、こんなひと言があれば、そうした匂いもやわらぎます。関心を寄せてくれる味方づくりにも一役買ってくれますよ。

スマホユーザーの心を離さない「13文字の法則」

最後に、見た目の読みやすさについて。Yahoo!ニュースの見出しは、「13字」以内というルールを聞いたことはありませんか。パッと見でわかる範囲は、13字程度だからだそうです。

偶然ですが、私もブログを始めた20年あまり前に、この「13文字の法則」に気づきました。

普段はパソコンでしかブログを読まない私が、出張先で自分のブログに携帯からアクセスをしてみたときのことです。

「何? ひどい!」。思わず携帯を閉じてしまったのです。

何が原因だと思いますか?

それまでパソコンでしかブログを投稿しなかった私は、携帯で記事を読んでくださる方をまったく視野に入れていなかったのです。

1行、35字以内は、パソコンでしたら読みにくい印象はありません。しかし、携帯で読んでみると、ビッシリ、キチキチで文字が襲ってくる感じです。行間も詰まっていて、読みにくさといったらありません。

調べてみると、私のブログを読んでくださる方の半数は携帯ユーザー。その方たちを無視して、投稿していたなんて、大いに反省しました。それから、試行錯誤をしました。
携帯の小さな画面を想定して、何文字ぐらいだったら読みやすいのか?

行間は、どれだけあけたらいいのか? 文字の大きさは?

そして、パソコンでブログ記事を投稿する場合、1行35字程度。行間は少なくても1行あけ、記事の転換部分では2行あけたりと、携帯ユーザーに向けた工夫をするようになったのです。

すると、読者登録をしてくださる方の数が急激に増え、コメントの数は5倍。アクセス数も3倍以上になりました。

さらに、ブログを介して私の存在を知り、セミナーに参加してくださったり、著作を購入してくださる方が増えました。アイディアや情報を提供していただいたり、幅広い世代や職業の方との交流も広がりました。

何より驚いたのは、私のことをご自身の記事で紹介してくださる方、著書を記事にしてくださる方、面識もなく名前も知らない方なのに、見えないところで支えてくださる方たちの存在があること。これは私にとって、計り知れない力となったのです。

「13文字の法則」は、ブログ記事に限ったことではありません。

フェイスブックやライン、インスタグラムなど携帯でのコミュニケーションが増えている状況では、相手が小さい画面であなたの文章を読む機会が多いといえます。

ホームページや案内状、連絡文……。携帯ユーザーの存在を意識して文章を書く。これも仕事で成功するための必須事項です。

 

seishun.jp

PROFILE
臼井 由妃

著述家・講演家・熱海市観光宣伝大使。
1958年、東京生まれ。33歳で結婚後、病身の夫の後を継ぎ、専業主婦から経営者に転身。次々とヒット商品を企画・開発し、通販業界で成功。多額の負債を抱えていた会社を優良企業へと導く。その独自のビジネス手法がさまざまなメディアで紹介され、「マネーの虎」(日本テレビ系) に出演する等、好評を博す。また幼少期に吃音を患い対人恐怖症に陥るも克服し、講演活動も積極的に行っている。行政書士・宅地建物取引士等を短期間で取得したことでも知られ、実践的な時間術や仕事術、勉強術には定評がある。ベストセラー『やりたいことを全部やる!時間術』(日経ビジネス人文庫)をはじめ、『他人の頭を借りる超仕事術』『話は1分でみるみるうまくなる!』(小社刊)等、著書多数。

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