こういう時こそ心理術が効く! 「困った人」を感じよく撃退する知恵

困った人と困っている人

「気づけばいつも自慢話」「一方的にまくし立てる」「明らかに人を見下した態度」など…話していてあまり気持ちのよくない相手と関わる必要があるとき、我慢し続けていれば、相手は増長するばかり。そんなときに役立つのが、心理術を使った対応です。困った人からうらみを買わずに、「自慢」や「見下し」をサラリとかわすテクニックをご紹介します。

名誉欲のかたまりは「持ち上げてさっさと立ち去る」のが吉

自慢話や大風呂敷を広げた話というのは、話している本人は気分がいいものですが、聞かされるほうにとってはたまったものではありません。あまりのうっとうしさに「わかったわかった、もういいよ」で終わらせる人も多いでしょう。

しかし、それが会社の上司など目上の人だと、途中でさえぎるわけにもいきません。「早く終われ」と祈りながらも最後まで聞かざるを得なくなります。

それを避けるためには、ともかくほめちぎることです。

「すごいですね!」「素晴らしい考えですね!」「あやかりたいものです!」などと、表現方法は何でもいいのです。ともかく相手を持ち上げて、いい気分にさせることが大切で、それできっぱり立ち去ればいいのです。

なぜこの方法が効果的なのかというと、自慢話をしたがる人は、いわば名誉欲のかたまりだからです。

言い換えれば、他人からほめられたい、認められたい、注目されたいという願望が人一倍大きいのです。その願望を満たすために自慢話をしているといっても過言ではありません。

そこで、それを逆手にとってみましょう。

いざ自慢話が始まったら、いかにもそれに感動しているかのような表情を浮かべます。そして、冒頭に挙げたほめ言葉で相手を徹頭徹尾、持ち上げるのです。

相手はそれを待っていたわけですから、言われた瞬間に大満足するはずです。そうして十分に自尊心が満たされれば、目的をほぼ達成したようなものです。

そこで、サッとその場から立ち去るのです。聞き役としての役目はすでに終わったようなものなので、そこで立ち去っても何も文句は言いません。

ともかく、ほめたあとで素早く消えるのがコツなのです。もし、いつまでもその場にいたら、「もっと聞きたいのか」と勘違いされて、自慢話に延々とつき合わされることになります。

勢いがすごい! 「まくし立てる」タイプの扱い方

早口の人は、どこにでもいるものです。ものすごい形相でまくしたてて、言葉を差し挟むスキを与えないのです。

まるで何かに取りつかれたように、ひたすら口を動かして声高に話し続ける様子を見ていると、よほど自分に自信があるのか、あるいは面白くて価値のある話をしていると信じているように見えます。

しかし、一見自信満々のように見えますが、じつは真逆で、まったく自信がないので早口になっていることもあります。

つまり、途中で反対意見を言われたり、疑問を口に出されると言い返す自信がないのです。だから早口でまくしたてているわけです。ようするに、ともかく急いで最後まで話してしまいたい状態なのです。

こういう人の話を途中でさえぎるとかなり動揺します。何か言われるのではないか、自分の話におかしなところがあるのではないかと考え、急に疑心暗鬼になったり、プレッシャーを感じたりするのです。

そこで、その話に疑問や反論がある場合は、思いきって話をさえぎるのもひとつのやり方です。たったひと言でも切り込んでいけば、一瞬にして相手は弱気になり、その後はまくしたてられることもないはずです。

逆に、いい関係を続けたい場合には、何も口を挟むことなく最後まで黙って話を聞いてあげればいいのです。

あなたの話をちゃんと聞いていますよ、だから安心して話してくださいという気持ちを伝えれば、最後まで気持ちよく話し続けることができるし、またそうさせてくれた相手に対して好感をいだくはずです。

まくしたててくる人には、ついそのペースに呑み込まれがちですが、じつはどう対応するかによって思い通りにすることができるのです。

「ふんぞり返る姿勢」を相手はどう見ているのか

2人で向き合って話しているとき、どちらもきちんと行儀よく腰をかけているとは限りません。どんな格好をしているか、どんな姿勢をしているか、それを注意して見ていると、2人の人間関係や、相手に対してどんな気持ちを抱いているかがはっきりわかることがあります。

たとえば、ひとりはきちんと正面から相手と向き合っているのに、もう片方の人は、ちょっと斜めに座っているとします。いまにも席を立って、その場を立ち去りたいという雰囲気がありありとわかるのです。

そういう場合、その人は相手に対して好感を持っていないどころか、会話そのものを早く切り上げたいと思っているのが伝わってきます。

人間は正直なものです。たとえ本心を隠しているつもりでも、そういう感情というのは秘められることなく、態度や表情に出てしまうものです。

それを踏まえたうえで、相手に対する気持ちを姿勢やしぐさで伝えることができると便利です。ちょっとした姿勢やしぐさで、相手に自分の本音を伝えることができるのです。

たとえば、話を真剣に聞きたいと思ったら、テーブル越しに身を乗り出し、相手の目を見るだけでその気持ちが伝わります

逆に、あまり好意を持っていなくて、できれば距離を置きたい相手であれば、上半身をうしろに傾けてふんぞり返る姿勢をとります。こうすると2人の間に距離ができ、空々しい雰囲気になって嫌悪感が伝わります。

最初から断ることが決まっている場合や、これからのつき合いを考え直したい相手の場合には、姿勢ひとつで率直な気持ちを伝えることもできるので覚えておくと便利です。

自分の気持ちを表現できない「八方美人」タイプの攻略法

自分の考え方に強くこだわる人は、場合によっては周囲との協調性がなくて扱いにくいように見えます。しかし、きちんと話し合って納得すれば柔軟に考えを変えてくれるので、ある意味では向き合いやすい人だともいえます。

それに対して、意外と扱いにくく、てこずるのはいわゆる八方美人です。

ひとつの意見に賛成しても、別の意見が出てくればそれにも賛成し、その理由を聞いてみても、あいまいな返事しか返ってこない──。

そういうタイプの人は、誰に対してもいい顔がしたいし、誰とも波風立てたくないうえ、ともかくいい人だと思われたいという気持ちが強いのです。それが優柔不断な態度になって表れているのです

こういう人には、「何か意見があったら言ってくれますか?」と言って発言を促したり、「いまのうちに自分の都合を言っておかないと、あとで困るよ」と優しくアドバイスすることが大切です。

自分の考えがあっても、それをなかなか口にできない人に、あまりに強い口調で迫ってしまうとますます何も言えなくなります。あくまでも辛抱強く向き合い、話しやすい雰囲気をつくってあげることが大切なのです。

しかし、そこまでやっても、結局何も返ってこない場合でもけっしてほったらかしにしてはいけません。

「これでいいよね」という念押しのひと言をかけることを忘れないでください。

最終的にその人の意志を確認したという事実は残しておかなければなりません。あとになって、本当は不満があったということになっては困ります。それが思いもかけないトラブルにつながることもあります。

そうならないためにも、たしかに納得したという確認だけはしておくようにしたいものです。それが、「これでいいよね」という念押しのひと言なのです。

  

seishun.jp

 

PROFILE
おもしろ心理学会

人間心理の謎と秘密を解き明かすことを目的に結成された研究グループ。不可思議な心のメカニズムを探るとともに、その研究成果を実生活に活かすため、日々努力を重ねている。