プロの校正者も見落とす! 言われれば納得の“書き間違い”20選

豊富な語彙力を披露するつもりで使ったものの、実はビミョーに漢字が違っていて、恥ずかしい思いをした……。このようなことは誰にもあり得ます。なかには、プロの校正者ですら見逃してしまうようなやっかいなミスも……。知らずのうちに日本語の「書き間違い」をしていないか、チェックしてみましょう。

書き間違いが多い言葉

以下の言葉について、どこが間違えているか指摘することができるでしょうか?

僧侶の説教

「説経」は、仏教の経文の内容を説くこと。一方、「説教」は、人に厳しく意見するという意味のほか、キリスト教の神父や牧師が教えを説くことにも使う。

→○説経

 

オーケストラの定期講演

世の中には、定期的に開かれている講演会もあるだろうが、それを定期講演とは呼ばない。「定期公演」が正しい書き方で、定期的に観客の前で〝公に演じられる〟ことを意味する。

→○定期公演

 

大統領の信書

大統領など、国のトップが書いた手紙や文書は「親書」と書く。一方、「信書」は、単に手紙のこと。

→○親書

 

稲の成育状況

「成育」は「子供の成育」など、人や動物に使う言葉。一方、「生育」は植物が対象。なお、同様に、「成長」は人や動物、「生長」は植物に使う。

→○生育状況

 

万事窮す

もはや、なすすべがない状態。「きゅうす」と打つと、「窮す」と変換されることが多いので、誤変換に注意。「窮する」状態であることが盲点になって、あとで校正しても、意外にそのまま残してしまいやすい間違い。

→○万事休す

 

冬期オリンピック

「冬季」が正しいと知っていても、「とうき」は変換候補の言葉が多いため、なかなか「冬季」と出てこない。それもあって、つい「冬期」と誤って変換しがちなので、要注意。

→○冬季オリンピック

 

先立つ不幸

親に先立つのは不幸なことではあるが、親より先に死ぬ逆縁ほどの親不孝はないという意味であり、「先立つ不孝」と書く。「先立つ不孝をお許しください」など。

→○先立つ不孝

 

海草サラダ

植物学的には、ワカメやコンブなど、サラダに使われている海中植物は、「海草」ではなく、「海藻」に分類される。だから、厳密には「海藻サラダ」と書くのが正しい。サラダ以外の言葉でも、「ワカメなどの海草」はNG。

→○海藻サラダ

 

 子どもの日

「国民の祝日に関する法律」の表記にしたがい、「こどもの日」と書くのが正しい。むろん、「子供の日」も×。

→○こどもの日

 

夏目漱石の「坊ちゃん」

少年を「ぼっちゃん」と呼ぶときは「坊ちゃん」と書くのが普通。ただし、漱石の作品名は『坊っちゃん』。固有名詞なので、勝手に「っ」を削ってはいけない。また、『吾輩は猫である』は「吾輩」と書く。「我輩」や「吾が輩」と書いてはいけない。

→○「坊っちゃん」

 

墨田川

川の名は「隅田川」、区名は「墨田区」。「すみだがわ」「すみだく」とすべて打ってから変換キーを押すと、正しく変換されるが、「すみだ・がわ」「すみだ・く」と分けて打つと、混同しやすいので注意。

→○隅田川

 

現状回復

もとの状態に戻すことなので、「原状」を使う。「原」には「もと」という訓読みもある。なお、「現状維持」は、いまの状態を維持することなので、「現状」を使う。

→○原状回復

 

 過小申告

税金などの「カショウ申告」には「過少」を使う。一方、「評価」の前につく場合は「過小評価」と書く。

→○過少申告

 

決戦投票

決定するための選挙なので「決選」と書く。「決選」を使う言葉は、この四字熟語以外にはほぼ存在しないため、「けっせん」までで区切って変換すると、「決戦」と出ることが多く、間違いやすくなる。

→○決選投票

 

綱紀粛清

組織の規律をきびしく正すという意。ルールを守れなくても殺すわけではないので、「粛清」と書かないように。

→○綱紀粛正

 

棒高飛び

「ぼうたかとび」と続けて打って変換すると、正しく表示されるが、「ぼう・たかとび」と分けて打つと、間違いやすいので注意。

→○棒高跳び

 

炭坑労働者

炭鉱で働くので、後者のように書く。なお、有名な民謡は「炭坑節」と書く。

→○炭鉱労働者

 

定期講読

字面が似ているので、プロの書き手も、うっかりしやすい言葉。本や雑誌を買って読むのは「購読」。お金がからむので、貝偏の「購」を使う。一方、「講読」は文章の意味を解き明かしながら読むこと。「講読会」はこちら。

→○定期購読

 

混成合唱団

「混声」は、男女双方の声を合わせること。いろいろな合唱団を混じり合わせるわけではないので、「混成」とは書かない。

→○混声合唱団

 

少額紙幣

金額の単位が〝小さい〟という意味なので、「小額」を使う。

→○小額紙幣 

 
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