プロの校正者も見落とす! 9割が気づかない“書き間違い”20選

書き間違いが多い言葉

以下の言葉について、どこが間違えているか指摘することができるでしょうか?

 

食料事情 

「食糧」は、米や麦などの主食のこと。戦中・戦後は「食糧事情が悪い」ことが、深刻な社会問題だった。一方、「食料」は、副食物を含む食べ物全般をさす。

→○食糧事情

 

好意に報いる

親切な気持ちを「厚意」と言う。そうした気持ちに応じるという意味なので、「厚意に報いる」と書く。

→○厚意に報いる

 

一部の隙もない 

 「一分」は、程度がわずかなこと。パソコンなどで打つと先に「一部」が出てくることが多いので、誤変換に注意。

→○一分の隙もない

 

底を尽く

蓄えたものが、ほぼなくなること。在庫が「尽きる」ことだが、〝底を尽く〟と書くのは×。入れていた物がなくなり、容器の底を突くという意味なので、「突く」と書くのが正解。

→○底を突く

 

多岐に渡る

漢字では「多岐に亘る」と書くが、「亘」が常用漢字外であるため、一般には「多岐にわたる」と書かれるようになった言葉。音につられて、〝渡る〟と書くと間違いになる。

→○多岐にわたる

 

 フューチャリング

注目すること、際立たせるという意で、出版界などでは「特集」という意味で使われている。綴りは featuring 。「未来」を意味する future とは関係ない言葉なので、混同しないように。

→○フィーチャリング

 

ボーリング(に行く)

bowling と綴り、bowl は「(ぶつけて)倒す」という意。ball とは関係がない。なお「ボーリング」と書くと、穴を掘るほうの意味になる。

 →○ボウリング

 

ファーストフード

いちばんの first ではなく、早いの fast 。ファストファッションは「ファスト」で定着したのだから、食べ物のほうも、そろそろ「ファスト」に統一したほうがいいのでは。

 →○ファストフード

 

シュミレーション

かなり有名になってきた間違い。綴りは simulation。

→○シミュレーション

 

アフリエイト

インターネットを利用した成功報酬型広告のこと。綴りは affiliate 。後者が原音に近い。ユーザーらの間では「アフィリ」と略されることが多い。

→○アフィリエイト

 

(紅茶の)ティバック

 綴りは teabag 。袋・かばんは bag と綴るので、「ハンドバック」(○ハンドバッグ)、「トートバック」(○トートバッグ)も×。なお、下着のほうは、後ろ(back)がT形という意味なので、「ティバック」でOK。

 →○ティバッグ

 

キャスティングボード

英語では casting vote と綴り、「ボート」と濁らずに発音するのが正しい。本来は、議会で賛否同数のとき、議長が投じる一票を指す。今は、二つの多数派の間で賛否が分かれたとき、少数派が決定権を握るという意味で使われている。

→○キャスティングボート 

 

ブタペスト

 ハンガリーの首都。綴りは「budapest」。「ぶた」という耳慣れた音につられて、「ブタペスト」と発音しないように。

 →○ブダペスト

 

肩パット

 綴りは pad 。当て物、詰め物という意。マウスパッド(パソコンのマウス用の下敷き)も、mouse pad と綴るので、「パット」と発音しないように。なお、ゴルフのグリーン上で打つことは「パット」(putt)。

 →○肩パッド

 

人間ドッグ

「ドック」(dock)は、船を検査・修繕するための施設。その機能と人間の体の点検を重ねた言葉なので、濁らずに「ドック」と読むのが正しい。耳になじみのある dog(イヌ)と誤らないように。

 →○人間ドック

 

凌ぎを削る

激しく争うさま。正しい方の「鎬(しのぎ)」は刀の部位名。その部分を削り合うほど、激しく戦うという意。「凌ぎ」と誤変換しないように。

→○鎬を削る

 

肝に命じる

心に刻みつけること。「めいじる」と打ったとき、「命じる」としか出ないソフトもあるので、誤変換に注意。

→○肝に銘じる 

 

玉に傷

すぐれたものに、欠点があるさま。この「玉」は、宝石のこと。「瑕」は、傷だけでなく、曇りや汚れを含めたさまざまな欠陥を表す。

→○玉に瑕 

 

足に地がつかない

緊張や喜びで、気持ちが落ちつかない様子。足を基準にして「足に地がつかない」と書いたり、言ったりしてはダメ。

→○足が地につかない

 

泣かず飛ばず

中国故事の「(鳥が)三年鳴かず飛ばず」に由来する語。故事成句は、書き方が定まっているので、「泣かず」と書いてはダメ。「飛ばず」も「跳ばず」と誤って変換しないように。

→○鳴かず飛ばず 

 

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