サケは実は白身魚!? 知ってると一目おかれる! 生きものの雑学5選

情報過多な時代になっても、あまり知られていないことは無数にあります。そうした雑学の中でも人気があるのが、生きものにまつわる話。「サケは赤身でなく白身」「世界初の輸血は羊の血」など、知っていると一目おかれる豆知識を集めてみました。

サケの赤色の成分は「老化防止」に効果があった!

サーモンピンクという名の色がある。サケの身の色はピンクで、ベニザケの名を持つものは、身がさらに濃い紅色である。

日本では魚を食用にするとき、白身・赤身という分け方をするから、色から判断するとサケは赤身になるだろう。ところが実際は、サケは白身である。

そもそも白身・赤身の分類は、魚に含まれる「ミオグロビン」という成分の量で分けられるようになったものだ。ミオグロビンは赤い色素成分をもっていて、人間の血液中のヘモグロビンと同じような働きをする。

つまり、ミオグロビンが多いほど酸素を大量に運ぶことができるので、カツオやマグロのような運動量の多い回遊魚はミオグロビンを大量に含んでいる。そのため赤身魚になった。

一方、白身魚の代表といえばカレイやヒラメだが、近海の海底でひっそりと生息しているものはミオグロビンが少なく、酸素不足になり、疲れやすい性質がある。

ではサケのピンクは、ほどよいミオグロビン量で中間色なのかといえば、あの色はまったく別の成分「アスタキサンチン」のせいである。アスタキサンチンのもとは「ベータカロチン」で、人間にとっては老化防止に効果がある。

サケの身の色は、そのまま蓄積したアスタキサンチンの含有量の目安となる。したがって、色の濃いベニザケに最も多く含まれ、以下、ギンザケ、マスノスケ(キングサーモン)、シロザケと身の色が薄くなるのに応じて含有量も減っていく。

抗酸化物質であるアスタキサンチンを摂取して活性酸素を取り除き、老化防止を図るなら、できるだけ色の濃いサケを選べばよい。

クモの糸は「針金より強い」って本当?

木や天井から垂れ下がるクモの糸をふり払おうとして、うまく切れずに絡みついてきたという経験はないだろうか。あまり知られていないが、クモの糸はとても丈夫で、どんな天然の繊維よりも強度が高いほどだ。

糸の強度はクモの種類によって違うが、ほとんどのクモは3〜6種類もの糸をもっている。縦糸に使うもの、横糸につけて粘らせるもの、獲物を包むものなど、さまざまな糸を別々の糸腺しせんから出して用途別に使い分けている。

なかでも、壷状腺つぼじょうせんから出される糸は、縦糸になるほか、自分を支える命綱としても使われるために強度が高い。ニワオニグモの場合、命綱の直径は0.003ミリ程度しかないのに、0.5グラムの重さを支えることができる。

同じ細さの鋼鉄の糸がその半分の重みで切れることを考えると、その強度がわかるだろう。ナイロンと同じ程度の強さで、弾力性はその2倍くらい。ゴムより切れにくいくらいだ。

とはいえ、メスがもっている卵を包む糸などは、重みを支えるものではないので、あまり強くはない。命綱の強度は必要性から生まれた自然の驚異といえるだろう。

世界初の「輸血」は羊の血で行われていた!?

最初に輸血が行なわれたのは、1667年のこととされる。イギリスのオックスフォードに住む内科医のリチャード・ローワーが、22歳の青年アーサー・コガに輸血をしたという記録がある。

同じ年に、フランスでも医師のジャン・バチスト・ドニーが、15歳の少年に輸血を行なった。

この二つの輸血は、どちらも成功したのだが、じつは患者に輸血されたのは、どちらも羊の血液だった。つまり、血液型のチェックどころか、動物の血を人間の身体に輸血していたことになる。

当然、激しい拒絶反応が出そうなものなのだが、なぜだか両方の輸血は成功した。

イギリスで輸血を受けたコガは、輸血中に発汗があっただけで、その後はすっかり元気になったし、フランスで輸血を受けた人物は、まったく副作用がなかったばかりか、深い昏睡状態から回復するほどの効果が表われた。

ただ、こんな「適当な」輸血が成功したものだから、その後、ヨーロッパでは、若返りのために健康な若者の血液や動物の血液の輸血が頻繁になされるようになる。当然、死亡するケースが続出。

その結果、輸血は危険だとみなされ、1678年には、輸血実験禁止の命令が出て、以後150年間は輸血が行なわれなかった。

まさに奇跡としか思えない状態で成功してしまった、人類最初の輸血。現代人は羊の血液が適応することは基本的にありえないことを知っている。

ヘビのシッポはどこがはじまり?

ガラガラヘビの名前の由来は、しっぽを振るとガラガラという音が鳴るからなどといわれる。しかし、あのただのヒモみたいな長い体の、どこからがしっぽなのだろうか?

最もかんたんな確認方法は、ヘビを裏返してみることだ。

ヘビのお腹の部分には、糞尿、交尾のための穴である「総排出腔そうはいしゅつこう」があり、ここが胴と尾の分かれ目と考えられている。

このあたりは、肛板こうばんという半月形の鱗で覆おおわれていて、そこから頭側に向かっては、横に長い一枚ずつがはっきりした鱗の腹板に覆われる。この部分が、いわば胴体というわけだ。

そして肛板からうしろは、中央でふたつに分かれた皮下板ひかばんと呼ばれる鱗に覆われ、ここの部分がしっぽにあたる。一部の原始的な種のなかには、この肛板の左右両側あたりに、後肢の退化した痕跡の、爪状の突起が見られるものもある。

つまり、総排出腔でしっぽと胴体の境目がわかると同時に、鱗のかたちでも判断がつくということ。しかし素人には、生きているヘビを捕まえてひっくり返してお腹を見るなんて芸当はとてもできない。そこで、触らずに済む方法がある。

種類にもよるが、目測で全長の5分の1ほどが尾と考えていいだろう。長くても3分の1、短いと10分の1くらいで、ヘビは胴長なのだ。

シマウマやパンダは毛を剃っても模様がある?

シマウマ、パンダ、ヒョウ、白と黒のウシ。じつはこの中に、毛を剃っても地肌に模様がついている動物がひとつだけいる。

いったいどれだろう。

答えはウシで、それ以外は地肌に模様はなく無地。哺乳類の表皮や毛の色を決めるのはメラニン色素だが、これを作る細胞は皮膚でなく毛を作る毛乳頭にある。

人間は肌にもメラニン色素があるが、それでも、髪は黒で肌は黄色、髪は金色で肌は白などというように、毛と皮膚ではそれぞれ色素が違う。

動物の場合も同様で、毛を剃ると模様はないのがふつうで、シマウマは黒っぽいグレー、キリン、チーター、ヒョウ、トラは肌色だ。

ただ、実際にシマウマの毛をそってみるとうっすらと模様がついているが、それは皮膚の表面の毛の断面。ひげのそり跡が青いのとちょうど同じだ。

では、中国で捕まえて売り飛ばそうとした人が死刑判決を受けたほどの珍獣パンダはどうだろう。

こんな貴重な動物の毛をそるなんてできそうもないが、かつて、人工授精のために前脚の毛を剃ったところそのときのパンダの地肌の色は、暗いグレーだったという。

もっとも、生まれたばかりの赤ちゃんパンダは白黒模様ではなく、全身ピンクだ。

しかし、皮膚にも黒い部分があるウシだけは例外で、皮膚にもメラニン色素があると考えられている。

ただ、ほかにこのような動物がいるかを含めて、この点については、まだ十分な研究が行なわれていないため本当の理由はわかっていない。

そうなるといずれにしても、シマウマとウマ、パンダとクマ、トラとヒョウなどは、毛をそって裸にすれば、見分けはつかないということになる。

 

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