「あれ、なんだっけ?」がなくなる!? 記憶力を高めるヒント5選

とっさに人やモノの名前が出てこない、新しい言葉が覚えられない……そんな悩みをもつ方は多いようです。でも、記憶するのが苦手だからとか年のせいだと諦める必要はありません。脳にインプットするのには、ちょっとしたコツがあるのです。簡単に記憶力を高める方法を5つご紹介します。

記憶を補強するには「右脳と左脳のバランス」をとればいい

文字情報をつかさどる左脳とは違い、右脳によって処理される情報は言語化することが難しいという側面を持っている。しかし、その一方でインパクトのある記憶として印象に残りやすい。

じつは、この左脳と右脳の情報処理の特徴を利用すれば、より効率よく記憶することができるようになる。日本人の多くは左脳が優位といわれているので、意識的に右脳を使うようにすればバランスがとれるのだ。

やり方は簡単で、初めて会う人なら名前や会社名、役職などではなく顔や服装、声やしぐさなどに意識を集中させて、後から振り返ってみて詳細なイメージを思い出すということを繰り返す。

思い出すときに、名刺の裏などにその人の特徴やイメージを一緒にしてメモ書き程度に記しておけば、よりしっかりと記憶に残すことができるだろう。

名前だけで思い出そうとするより、顔の特徴や持っていたものなどを一緒に記憶していればそれをきっかけにスムーズに思い出すことができる。モノが相手でも基本的なやり方は同じで、色や形、匂いなどの特徴を意識的にインプットするだけでいい。

人やモノをイメージでとらえるクセをつければおのずと右脳の働きも活発になる。その結果、左脳と右脳のメリットを活かしつつ、記憶を補強できるのである。

人の顔は「Tゾーン」で覚えると間違いにくい

営業職や接客業など、初対面の人と多く会う仕事で必要なのが、人の顔を覚えること。ところが、人の顔を覚えるのは意外とむずかしい。顔は覚えていても名前が出てこないのだ。

なかでも、同じような髪形や似たような眼鏡をしている人を見ると混同し、トンチンカンな話をしてしまって冷や汗をかいたという経験のある人もいるはずだ。しかも会ったこと自体を忘れて、本当は2度目の相手なのに名刺を差し出すというような失敗もあるだろう。

じつは、顔を覚えるための秘策がある。相手の顔のTゾーンを見て話すといいのだ。

Tゾーンとは、目から鼻、口を結ぶ「T型」の部分をさす。人間は、このTゾーンを記憶することにより他人の顔を識別しているのだ。だから、初対面のときにそこをじっくり眺めて記憶に留めておくと、2度目に会ったときも間違えないのである。

特に女性は髪形や化粧の仕方を変えると別人のようになることがあるので、ときどき「確か、あの人だよな」と思いつつも不安になることがある。

しかし、いくら髪形や化粧が変わってもTゾーンの印象は変わらない(最近はマスクで口もとは見えづらいが)。Tゾーンをしっかりと頭に焼きつけておけば間違えることはないのだ。

ややこしい言葉の記憶はメロディーにのせて

こだわりの商品を売る専門店や、最新機器を取りそろえた量販店などでは、店員に専門的な商品知識が求められる。

「これってどういうことですか?」と客から説明を求められたら「わからない」ではすまされない。しかし、多くの用語とその意味を覚えるのは大変だ。

たとえば、パソコンのウイルス対策について説明するにも、ワームやトロイの木馬、スパイウェア、マルウェア、ランサムウェアなど似たような名前が並ぶが、感染経路や機能などはそれぞれ違っている。

そんなややこしい用語と意味を覚えるためには、好きな歌で替え歌をつくり、歌って記憶するという手がある。

何度も聞いた曲は、時間が経ってから聞いても自然と口から歌詞が出てくるように、メロディーには記憶を定着させる働きがあることがわかっている。

だから、「♪マルウェアは悪意のあるコードの総称〜 ランサムウェアは身代金要求型〜」などというようにメロディーに覚えたい言葉を乗せてみる。そして、歌詞ができあがったら、元歌を忘れるくらいに歌って記憶に定着させるのだ。

曲はラップでもバラードでも何でもいい、思わず口ずさんでしまう曲を選ぶといいだろう。

途切れた集中力を取り戻すには「自立訓練集中法」がきく!

長時間にわたる会議や打ち合わせなどで、途中で集中力が途切れてしまい頭に何も入らなくなるときがある。

そんなとき、集中力を取り戻すために短い休憩時間を利用する「自立訓練集中法」というのがある。ドイツの精神科医が考えたものだが、効果てきめんなので、ぜひためしてほしい。

まず、椅子に腰かけて気持ちを楽にする。そして、次のようなイメージを順番に思い描いてほしい。

①目を閉じて、気持ちをゆったりさせて落ち着く
②自分の手足に鉛のようなおもりがぶら下がっているのを想像する
③手足をカイロで温めているのを想像する
④鼓動が穏やかに打っているのを想像する
⑤楽に呼吸する
⑥腹をカイロで温めているのを想像する
⑦額に涼しい風が当たっているのを想像する
⑧5つ数えて目をあける

これらを、およそ5分間かけて行う。

一種の自己催眠なので、焦らず、集中して行うことが重要だ。「重たい感じ」や「暖かい感じ」を繰り返して想像するうちに、しだいに体の緊張が抜けて緩んでいき、すこし眠ってから目を覚ましたような状態になってスッキリする。

これで確実に集中力を取り戻すことができるはずだ。

記憶の定着力は「分散学習」でアップできる

日々の仕事をこなしながら、資格試験や昇進試験の対策もしなくてはならないのに、忙しくてなかなかまとまった時間がとれない。効率よく勉強できないという悩みを抱える人もいるだろう。

しかし、じつは勉強は何時間もまとめてするよりも、時間を分散したほうが記憶に定着しやすいことがわかっている。

たとえば、同じ問題を3回繰り返して解こうと思っているのなら、午前中に1回、午後に1回、そして翌朝に1回というように時間を分散して行うのだ。

人間の記憶は、一度覚えても時間の経過とともに薄れていく。その忘れかけた頃に再度インプットするということを繰り返せば、しっかりと記憶に残すことができるのだ。

だから、まとまった時間がとれなくても、スキマ時間を見つけて1回につき数十分、勉強の時間をとるだけでいい。忙しくても、少しの努力と工夫で結果を出すことができるのである。

 

PROFILE
ビジネスフレームワーク研究所

情報収集・分析から企画・プレゼン、交渉・商談、問題解決、人間関係まで、充実したビジネスライフを送るために、世の中のありとあらゆる情報のなかから、効果の高い情報のみを選び出し提案する知的プロ集団。

仕事ができる人の頭の整理学大全 (できる大人の大全シリーズ)

仕事ができる人の頭の整理学大全 (できる大人の大全シリーズ)

  • 発売日: 2019/03/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)