ヴィトンのモノグラムは家紋がモチーフ!知られざる「かたち」の雑学

Amazonの「矢印」に込められた思い

今や日常生活の中でたくさんの人が利用するようになったAmazon。新型コロナの収束がまったく見えない時代となり、自宅で過ごす時間が長くなってますますその利便性が注目されている。

Amazonのロゴマークを思い出してみてほしい。文字の下に矢印のようなものが左から右に向かって描いてある。あれはいったい何なのだろうか。

じつはあの矢印は、A→Zを表している。つまり「すべての商品をお届けします」ということの象徴なのだ。アルファベットの26文字が頭文字となるすべての商品を扱っているとなれば、逆にいえば「無いものは無い」ということになる。まさにAmazonが自社のプライドをかけたマークなのだ。

そして、多くの人が感じていることだが、その矢印は人が笑ったときの口元にも見える。これはつまり、Amazonを利用した人の満足した笑顔を表現しているのである。まさに、企業の自信と顧客の満足、その両方を表したロゴということになるのだ。

マクドナルドのロゴが表しているのは「M」じゃなかった!

マクドナルドのロゴ

世界中どこの国に行っても目にするのが、マクドナルドの「M」のロゴだ。海外旅行に来たのはいいが、その土地の料理が口に合わないといったときに、Mのマークを見てホッとした経験のある人も多いのではないだろうか。

ところで、マクドナルドのMは英語のMからきていると信じている人も多いはずだ。しかし、あのMはマクドナルドの頭文字ではないといったら驚くだろうか。それどころか、あのかたちはアルファベットのMでさえないのだ。

じつはあれは、1955年にオープンしたマクドナルドのシカゴ1号店に設置されていた建造物を表している。

その店では看板の上に大きな2本のアーチを作り、目印とした。それが「ゴールデンアーチ」と呼ばれるようになり、マクドナルドのシンボルとなったのだ。それを現在もロゴとして使っているのである。

初心忘れるべからず、という気持ちがこめられているかどうかはわからないが、今も昔も変わることのないおいしさを届けるマクドナルドにふさわしいマークなのだ。

ヴィトンのモノグラムは日本の家紋がモチーフ

エルメスやプラダと並んで、世界中の女性を魅了してやまないブランドのひとつがルイ・ヴィトンだ。LとVを合わせた文字に花と星をあしらった有名なロゴは、すぐに目を引く。

ところで、あの模様を見て、なんだか懐かしい気分になった人はいないだろうか。あるいは、どこかで見たことがあるぞと思った人もいるかもしれない。それもそのはずで、多くの女性が胸をときめかせるあのロゴは、薩摩藩の島津家の家紋を参考にして考案されたものなのだ。

このモノグラムが使用され出したのは1896年のことである。当時のフランスはまさに「日本ブーム」の真っ只中で、翌年に開かれたパリの万国博覧会には薩摩藩が出展し、家紋の入った品物が展示されていた。その家紋にヒントを得て、ルイ・ヴィトンのモノグラムが考え出されたのだ。

また、カバンや財布などの商品ラインアップの一種であるダミエも日本の市松模様から生まれているという。ルイ・ヴィトンの魅力には、日本的なデザインの血脈が受け継がれているともいえるのだ。

ベンツのエンブレムに秘められた思いとは

メルセデスベンツのロゴ

自動車のエンブレムには、社名をそのままデザイン化したものが多い。その中で高級車の代名詞ともいえるメルセデス・ベンツのエンブレムは、円の中に3本線という特徴的なかたちをしている。このかたちは「スリー・ポインテッド・スター」と呼ばれるが、このかたちにはじつは深い意味があるのだ。

ベンツは1926年に、ベンツ&カンパニーとダイムラー・モトーレンというふたつの企業が合併してできた。もともとベンツ&カンパニーは月桂樹の葉のマークで、ダイムラーはスリー・ポインテッド・スターのマークを使っていたが、合併によって2つのマークが組み合わされて現在のベンツのエンブレムが生まれたのだ。

 

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知的生活追跡班

忙しい現代人としては、必要な情報だけすぐ欲しい、タメになることだけ知りたい、と思うもの。けれど実際、世の中そう簡単にはいかない――そんなニーズに応えるべく結成された知的集団。あらゆる最新情報の肝心なところだけを、即座にお届けするのを使命としている。