読めたらインテリ!? できる大人が身につけている「手強い漢字」

難しい漢字をサラッと読めたり書けたりすると格好いいですが、覚えるのはなかなか難しいもの。そこでおさえておきたいのが、漢字が本来持つ”意味”を理解しておくことです。一見、手強いけれど、大人として知っておきたい漢字を、意味とともにご紹介します。

知っていると”インテリ”と思われそうな漢字

▶︎逓減〔ていげん〕

……「逓」って、どういう意味?

徐々に少なくなること。「逓」には、順々に伝えるという意味があり、そこから少しずつという意味が生じた。「利益が逓減する」など。対義語は「逓増」。

▶︎掉尾〔ちょうび〕

……「掉」って、どういう意味?

物事の最後。「掉尾」は「尾を掉(ふ)るう」ことで、もとは、物事の最後に奮い立つこと。そこから、単に「最後」という意味に転じた。「掉尾を飾る」「掉尾の勇を振るう」など。「とうび」は慣用読み。

▶︎無碍〔むげ〕

……「碍」って、どういう意味?

「碍げる」で「さまたげる」と読み、「無碍」はさまたげるものがないこと。「融通無碍」は、柔軟で、何ものにもとらわれないこと。なお、「無下に断れない」などと使う「無下」(程度のひどいこと)は、別の言葉なので、混同しないように気をつけたい。

▶︎相剋〔そうこく〕

……「剋」って、どういう意味?

対立している者同士が、互いに勝とうとして争うこと。「剋つ」で「かつ」と読み、「相剋を乗り越える」などと使う。「相克」とも書き、「克つ」も「かつ」と読む。

▶︎隘路〔あいろ〕

……「隘」って、どういう意味?

狭くて通りにくい道。妨げとなるもの。「隘い」で「せまい」と読み、「隘」には、くびれて狭いという意味がある。「計画達成への隘路となる」など。

▶︎煩瑣〔はんさ〕

……「瑣」の意味は?

わずらわしいこと。「煩わしい」は「わずらわしい」、「瑣さい」は「ちいさい」と読む。「煩瑣な手続き」「煩瑣な指示に閉口する」など。

▶︎演繹〔えんえき〕

……「繹」の訓読みをご存じですか?

一つの事柄から、他の事柄へ押し広めること。「繹ねる」で「たずねる」と読み、「演繹的に考える」などと使う。対義語は「帰納」。

▶︎鳥瞰〔ちょうかん〕

……「瞰」の意味は?

「瞰る」で「みる」と読み、鳥のように高いところから全体を見渡すこと。「俯瞰」と同じ意味。「鳥瞰的な分析を試みる」「日本経済を鳥瞰する」など。

▶︎窮余〔きゅうよ〕

……この「余」の意味は?

困ったあげく。苦し紛れ。「窮」は身動きがとれないさま、「余」は最後に残ったものという意味。「窮余の一策で、高利の金を借りる」など。

▶︎箴言〔しんげん〕

……の「箴」には、どんな意味がある?

教訓となる短い言葉。「箴める」で「いましめる」と読む。また、「箴」には「はり」という訓読みがあり、竹製の針を意味する。「芥川龍之介の箴言集」など。 

▶︎赫々たる〔かっかく〕

……「赫」の意味は?

かがやかしい成果が目立ってあらわれるさま。「赫」はもとは「あか」を意味し、「赫かしい」で「かがやかしい」と読む。「赫々たる戦果をあげる」など。

▶︎陋劣〔ろうれつ〕

……「陋」の意味は?

いやしく劣っていること。「陋しい」で「いやしい」と読む。「陋劣な性格」など。なお、「陋い」で「せまい」と読み、「固陋」の「陋」はこの意味。見識がせまいことから、古いものにこだわり、新しいものを受け入れないという意。

▶︎雑駁〔ざっぱく〕

……この「駁」の意味は?

雑然として、統一感がないさま。「駁」は、もとは馬の毛色が入りまじっているさまを表し、「駁じる」で「まじる」、「駁」一字で「まだら」と読む。「雑駁な知識」「雑駁な印象を与える作品」などと使う。

▶︎放恣〔ほうし〕

……「恣」って、どういう意味?

わがままで、しまりがないこと。「恣」一字で「ほしいまま」と読む。「放」にも、気ままにするという意味がある。「放恣な生活を送る」など。

難しいけれど、知らないと恥ずかしい漢字

▶︎範疇〔はんちゅう〕

……「疇」の意味は?

同じようなものが含まれる範囲。カテゴリー。「疇」は、もとは田畑の境界線のことで、「うね」という訓読みがある。「ミステリーの範疇に入る作品」など。

▶︎欺瞞〔ぎまん〕

……「瞞」には、どんな意味がある?

だますこと。あざむくこと。「瞞」には目をくらますという意味があり、「瞞す」で「だます」と読む。一方、「欺く」は「あざむく」と読む。「欺瞞に満ちた行動」など。

▶︎静謐〔せいひつ〕

……「謐」の意味は?

静かで落ちついているさま。騒がしくないさま。「謐か」で「静か」と同じように、「しずか」と読む。「静謐な環境」「静謐なひととき」「静謐な文章」など。

▶︎騒擾〔そうじょう〕

……「擾」って、どういう意味?

大騒ぎになること。「擾れる」で「みだれる」と読む。「騒擾事件が発生する」「大騒擾」など。

▶︎書肆〔しょし〕

……「肆」の意味は?

本屋。書店。「肆」には「みせ」という訓読みがある。また「肆ねる」で「つらねる」と読み、そこから品物を並べるという意味が生じた。

▶︎乖離〔かいり〕

……「乖」って、どういう意味?

互いに逆向きで、隔たりがあること。「乖く」で「そむく」と読み、互いに逆を向いているさまを表す。「両者の意見は相当、乖離している」など。

▶︎木鐸〔ぼくたく〕

……「鐸」って何のこと?

「鐸」には「すず」という訓読みがあり、「木鐸」は木製の大きな鈴。昔、中国で人民に法を示すときなどに使われた。そこから、人々を導き、警告を発するものという意味が生じた。「社会の木鐸」は新聞の代名詞として使われてきた言葉だが、近年はあまり耳にしない。

▶︎暗渠〔あんきょ〕

……「渠」の訓読みをご存じですか?

覆いをした排水用の水路。「渠」は「みぞ」と訓読みする。なお、上に覆いをしていない水路は「開かい渠きょ」という。「暗渠の上に発展した渋谷の街」など。

▶︎壊疽〔えそ〕

……「疽」って、どういう意味?

体の組織や細胞の一部が死に、腐って悪臭を放つようになった状態。「疽」には「かさ」という訓読みがある。

▶︎剣戟〔けんげき〕

……「戟」の意味は?

「剣(つるぎ)」と「戟(ほこ)」など、手に持って使う武器の総称。「剣戟を振るう」「剣戟の響き」のように使う。

▶︎疼痛〔とうつう〕

……「疼」って、どんな痛み?

ずきずきする痛み。うずき。「疼む」で「いたむ」、「疼く」で「うずく」と読む。「疼痛をコントロールする」など。

▶︎箝口令〔かんこうれい〕

……「箝」って、どういう意味?

ある事柄について、人に話すことを禁じること。「箝」には「くびかせ」という訓読みがある。「箝口令を敷く」という形で使われることが多い。

▶︎霍乱〔かくらん〕

……「霍」には、どんな意味がある?

日射病のこと。「霍か」で「にわか」と読み、「鬼の霍乱」は、強い鬼も、霍乱にかかると、寝込むだろうことから、ふだんは人一倍元気な人が病気になること。

 

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