“月100万円使う資産家”が「100円のムダ使い」を心底嫌う理由

お金の計算

“お金持ちになる”“お金を増やす”というと、どうしても節約をすることを考えてしまいます。それも絶対的に必要なことではあるのですが、すでにお金持ちになっている人は、「お金の使い方」が上手いからお金持ちになれたという一面もあるのです。どうしたらお金を効果的に使うスキルが身につくのでしょうか。実例を元に、価値の高いお金の使い方を学びましょう。

なぜ、お金の稼ぎ方より使い方が大事か

「お金の使い方というスキルの習得には、経験がものをいう。いつも100万円以内の決済しかしていない人間は、10倍の1000万円の決済をするとき正常な判断が鈍る。経験がないからだ。でも、1億円の取引をしたことがある人間は、1000万円の取引で緊張したりはしない。だから、お金の使い方の経験を積むことが重要なんだ」 とは、さる大富豪の言葉。

さらに、「お金の使い方の経験を積むということは、同時にお金の価値を正しく判断できるようになるということでもある」 といいます。

人は、苦労して稼いだお金は尊く価値のあるものだと思いがちですが、同じ金額ならギャンブルで一瞬にして儲けたお金も同じ価値。それをわかっているといないとでは、お金の使い方にずいぶん違いが出てきます。だから、お金持ちになりたければ、お金の使い方を早くから練習したほうがいいというわけです。

いわれてみれば、もっともなこと。お金の価値に余計な私情をはさむのは禁物。お金持ちの「お金の使い方」を学んでいきましょう。

お金持ちは何にお金を使っている?

お金持ちといえば、派手な外車に乗り、高価な時計や宝飾品を所有し、骨董品などを収集しているイメージです。でも、本当にそうなのでしょうか? 実は、5億円を超える資産を持つ超富裕層と5億円未満の資産のプチ富裕層では消費行動に大きな違いがあるといいます。

これを見ると、プチ富裕層は自慢できるものにお金を使っているのに対して、超富裕層は堅実に投資に多くのお金を投じているのがわかります。

プチ富裕層
1 高級車の購入
2 時計・宝飾品の収集
3 美術品・アンティークの収集
4 投資・資産運用

 

超富裕層
1 投資・資産運用
2 美術品・アンティークの収集
3 時計・宝飾品の収集
4 高級車の購入

セレブはなぜプライベートジェットを買うのか

お金持ちの究極の贅沢といえば、プライベートジェットではないでしょうか。いったいなぜプライベートジェットを買うのでしょうか。また、どれくらいのお金がかかるのでしょう? 

プライベートジェット本体の価格はピンからキリまであるそうですが、有名映画俳優やスポーツ選手などが所有する豪華なものは、新規購入する場合、65億〜80億円といわれています。さらに改装などすれば、数億円以上の上乗せが……。

それだけではありません。使わなくても維持費が年間1億円以上。機体の大きさにもよりますが、燃料費は1万キロあたり20万円程度、飛行機を置いておく駐機代も年間1000万円以上。さらにパイロットなどの乗務員の給料もあります。

とてつもない金食い虫ですが、それでも富豪たちはプライベートジェットを欲しがります。それくらいメリットがあるということでしょうか。富裕層向けのコンシェルジュ・サービスを展開しているH氏が説明します。

「定期便の飛行機の時間待ちをする必要がありません。自分の出発の時間に合わせて空港に待たせておけばいいのですから、世界を股にかけてビジネスを展開している人にとっては非常に大きなメリットがあるといえます。また、搭乗手続きやセキュリティーチェックもありません」

少人数による快適なフライト時間を過ごせるということも見逃せません。しかし、そればかりではないようです。富裕層にとっては節税効果という意味も大きいのです。プライベートジェットは高額ですが、ほぼ5年で償却することができます。つまり、課税所得を抑える効果があるのです。

さらに、今はプライベートジェットの需要が伸びているので、中古市場でも価格が高騰しているため、5年経って売却しても半額程度で売ることができ、節税効果と合わせれば、実質的にかかるコストはそれほど高くはないとのこと。メリットを考えれば、プライベートジェットを持つという選択は合理的ということもできるのです。

100万円使う資産家が100円のムダ使いを嫌う理由

もはや伝説と化した感のあるバブルの時代では、ヘリコプターでラーメンを食べに行ったり、誕生パーティーに来た人すべてに10万円のタクシー代を渡したり、狙った女性に「これでいくらでも買い物をしていいよ」とプラチナカードを渡して口説く人がたくさんいたと聞きます。しかし、派手な浪費を続けた人たちは、バブルの崩壊とともに消えました。

バブル崩壊のなかでも、しっかりと生き延びてきたお金持ちの多くは、堅実な資産家です。倹約家といってもいいでしょう。もちろん、高級品も持ってはいますが、それは「これはいい」と価値を認めたものだけ。

アメリカの政治家で実業家としても有名なベンジャミン・フランクリンは、「ささいな出費を警戒せよ。小さな穴が大きな船を沈めるだろうから」 と浪費を戒め、倹約することを説いています。浪費を始めると、キリがなくなります。

最初は100円の浪費くらいはいいかと許していた人が、いつの間にか1000円の浪費、1万円の浪費をするようになります。それが1年、5年と年月を重ねていくと、10万円、100万円浪費していることになるのです。

本当のお金持ちが倹約するのは、浪費の怖ろしさを知っているからです。浪費が習慣化すると身の破滅につながります。だから、ムダなことにお金を使うことをひどく嫌うのです。

“倹約家”と“ケチ”はどこが違うのか

お金持ちには倹約家が多いというのは本当です。同時に、「ケチな人はお金持ちにはなれない」といわれます。倹約とケチ―似ているようですが、そこには決定的な違いとはなんでしょうか?

「倹約とは、ムダなものにはお金を出さないということ。浪費癖のある人はお金を貯められませんし、ビジネスで成功することも難しい」。そう話すのは、田園調布に居を構える資産家です。では、ケチは?

「ケチというのは、必要なものにもお金を出し惜しむ人のこと。倹約家はムダな出費を嫌うだけで、必要な投資は行う。しかし、ケチな人は必要なことにさえお金を出そうとしないので、チャンスに巡り合える確率も低くなる。だから成功しにくいんです」

たとえば、英語の勉強の場合、倹約家は惜しみなくお金を出すので、レベルの高い英会話学校を選択します。いつか学んだ英語が生きて、そのスキルでお金を稼げるかもしれません。

一方、ケチはお金を出すのが嫌いなので、授業料の安い低レベルの英会話学校に入るか、独習教材を買って安くしようとします。その結果、英語スキルも低く、英語を武器にして稼ぐこともできません。

倹約とケチの違い、おわかりいただけたでしょうか。お金を出さないという点では、両者はよく似ていますが、倹約家には将来性がありますが、ケチにはないのです。

 

PROFILE
マル秘情報取材班

人の知らないおいしい情報を日夜追い求める、好奇心いっぱいのジャーナリスト集団。
あらゆる業界に通じた幅広い人脈と、キレ味するどい取材力で、世の裏側に隠された事実を引き出すことを得意としている。