心がどうにも重いときには何かを「やめる」「捨てる」が最高の解決策

落ち込み気味の女性

心の状態がプラスになっている人は、それが磁石のようにプラスの出来事を引き寄せるために、願いごとがかないやすく、人生で幸せを感じる場面が増えていきます。一方、心の状態がマイナスになっている人は、マイナスの出来事を引き寄せるために、つらい出来事が多くなってしまうのです。では、心にプラスの感情を増やすためには、どのようなことに注意して生活すればいいのでしょうか? 心理カウンセラーの植西聰さんにうかがいました。

いらないものを捨てる

「最近、モヤモヤすることばかり起こっている」「なぜか気分がすぐれない日がつづいている」という人は、身のまわりを掃除してみることをおすすめします。

心の中にマイナスの感情が増えているときは、自分でも気づかないうちに部屋が散らかっていたり、不要なものをためていたりする場合があります。

風水でも「いらないものを片づけてすっきりとしたスペースを確保して、こまめに掃除をすることで、運を呼び込める」と考えられています。

不動産会社に勤める千春さん(仮名)は、仕事柄たくさんのスーツやシャツをもっていました。

しかし、ふだんから仕事に着ていく服はある程度決まっていたので、1年間着ていないものから処分することにしました。

汚れが目立つものは処分して、まだ着られそうなものはリサイクルショプに買いとってもらうことにしたのです。

じつは、このところ仕事でミスをしたり、苦手な業務をやらされたりする状況がつづいて、ストレスがたまっていた千春さんですが、不要なものを捨てたことで、驚くほど気持ちがスッキリしたそうです。

何も行動しないで、ただマイナスの感情が薄れるのを待っていても、なかなか気持ちは切り替えられないと思います。

いらないものを捨てることで、心の中のゴミやホコリも一緒に捨てることができるかもしれません。

掃除をすると、心の中のマイナス感情も追い出せる

インターネットから離れてみる

今やインターネットは、日常に欠かせないものになっています。ビジネスの現場ではもちろんのこと、ふだんの生活でもインターネットを活用するのが常識になりつつあります。

買い物をしたり、知りたい情報を集めたり、おもしろそうなイベントを探したり、共通の趣味をもつ仲間と交流したりと、このようなことがインターネットだけであまり手間をかけずにできるのです。

しかし、これだけ便利で豊かな生活ができるにもかかわらず、「インターネットをすることに疲れている」という人も多くいると聞きます。

ひとみさん(仮名)は、好きなアイドルの情報を得るために、毎日インターネットを使っていました。「雑誌を買うのもお金がかかるし、インターネットだと無料で情報が見られるから助かる」と思っていましたが、ファンが集まるSNSや情報サイトを見つづけると、気持ちが疲れていくことに気づきました。

なぜなら、SNSにはポジティブな情報以上に、アイドルの悪口やファン同士に言い争いなどのネガティブな情報がたくさんあったからです。

うんざりしたひとみさんは、そのアイドルの情報を探すことをやめました。

結局、公式ホームページだけ確認してコンサートに行くだけでも、存分に楽しめることがわかったのです。

インターネットが楽しいうちはいいですが、「疲れた」「ゆううつになる」と感じたら、意識的に離れてみるのも一案です。

インターネットに振り回されない生活をする

やりたくないことは思いきってやめる

何か新しいことにチャレンジするのは、すばらしいことです。しかし、なかにはこんな人も見かけます。

「たくさんのことをやらなくてはいけないから、疲れてきた」
「チャレンジしてみたけど、つづけていきたいのか正直わからなくなった」

こんなふうに感じたことがある人は、あらためて自分のしていることを見直してみることをおすすめします。

美奈子さん(仮名)は、大手のピアノ教室の講師をしています。人に教えることが好きな彼女ですが、収入面では厳しいこともあり、結婚式やレストランで演奏をするアルバイトをかけもちしていました。

演奏のアルバイトは事前にスケジュールが決まっていて、収入も安定しているため人気があります。

しかし、あがり症の美奈子さんは、不特定多数の人の前で演奏することがあまり好きではなく、毎回、終わるとドッと疲れてしまいました。

ところがある日、ピアノ教室の講師が立てつづけに退職してしまうというトラブルが起きました。

そのとき彼女は思いきって「担当する教室を増やしてもらえませんか?」とお願いしたのです。同時に、演奏のアルバイトを完全にやめました。

「やりたくないことをやめたら、気持ちがラクになった」という美奈子さんは、今では講師のみで収入を得られるようになり、その決断をした自分のことを前よりも好きになったそうです。

今やっていることを見直して、やりたいことに集中する

 

PROFILE
植西聰

1東京都出身。学習院大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、「心理学」「東洋思想」「ニューソート哲学」などに基づいた人生論の研究に従事。1986年(昭和61年)、20年間の研究成果を体系化した『成心学』理論を確立し、人々に喜びと安らぎを与える著述活動を開始。1995年(平成7年)、「産業カウンセラー」(労働大臣認定)を取得。